在宅医療41
武島内科クリニック 院長 武島英人
夏、真っ盛りですね。私は夏場、特に熱帯夜は、寝るときにアイスノンを使用しています。そしてタイマーのついた扇風機で1時間くらい、強さは一番弱くして寝ます。多摩地域は夜寝る前は蒸し暑いのですが、朝方急激に冷えるため風邪をひいてしまうことが多いのです。これで心地よい眠りが得られるはずです。体力を保つには睡眠が一番。
夏バテ防止には昔から高カロリー高タンパク質のウナギが勧められます。日本では肉を食べる習慣がなかったため、土用の丑の日と称してウナギを食べる習慣になったわけですが、他に牛、豚、鶏肉、鶏卵なども高カロリー高タンパク質です。夏は冷たいものをたくさん飲むため胃腸が疲れます。ご自分に合った栄養を摂取するとよいでしょう。私は海蛇エキスの『ラチカゴールド』で乗り切っています。当院でも販売しています。
更新日時:2010年07月26日 13時39分
在宅医療40
武島内科クリニック 院長 武島英人
7月、暑い夏が再びやってきます。脱水に注意しましょう。本年は咳の患者さんが多く来院しました。日頃から私は、空気清浄機のついた部屋でマスクをして感染しないよう、また往診時にもマスクをして抵抗力のない高齢者にウイルスや細菌をうつさないよう気をつけています。最近成人で百日咳にかかる例が急増中です。三種混合ワクチンのお陰でウイルスに感染する人が減り、かつウイルスと接触する機会が減少したため抗体が減少しているのです。成人になってから再感染している状態です。日本は綺麗になりすぎたと言ってしまえばおしまいですが、乳児死亡率が減ったのはワクチンのお陰です。中学生前に再ワクチン投与が望ましいところです。とりあえず人込みを避け、十分な睡眠・栄養を取り、1日にリラックスする時間を必ず設けて抵抗力を保つのが良いでしょう。
更新日時:2010年06月28日 11時17分
在宅医療39
武島内科クリニック 院長 武島英人
6月、そろそろ梅雨ですね。在宅医療は主に高齢の患者さんが対象となるため、不意のオンコール(急変を知らせる電話)をしばしば経験します。特に本年は、5月のような温暖な時期に感冒が流行ったものですから、身体の調子を崩す患者さんも数名おられました。
オンコールは深夜・休日を問わずかかってくるため、在宅医療を始めた当初は緊張と不安で熟睡できませんでした。以前勤務医だった頃、民間病院の夜間当直に行ったことを思い出します。
東海大東京病院の保坂隆氏の発表によると勤務医、中でも産婦人科、脳外科、麻酔科、泌尿器科の順に、月8回以上のオンコールを経験し、4,000人の医師のうち男性医師の8.3%、女性医師の10.5%が抑うつ状態にあるそうです。医者は緊張が連続する仕事です。趣味、旅行での気分転換が大切だと実感します。
更新日時:2010年06月03日 10時25分
在宅医療38
武島内科クリニック 院長 武島英人
5月になり徐々に気温が上昇してくると、寝たきりの方は脱水症が心配になります。また、認知症の患者さんも口の渇きを訴えませんので、水分を定期的に補充してあげてください。私達はよく脳梗塞、心筋梗塞予防のために水分を沢山取ってください、と指導しがちですが、どうやら血液粘稠度の下降には決定的には繋がらず、むしろ夜間頻尿の原因になりやすいのです。夜間頻尿の弊害として、夜間頻回に起きると転倒の危険性が高く、心臓にも負荷がかかりやすいとの報告があります。心臓に負荷がかかっているかどうか、脳性Na利尿ペプチド(BNP)を日常よく測定しますが、これが高くなっている人が多いようです (日経メディカル:北上中央病院・菅谷公男)。前立腺肥大症以外の人で夜間2回以上起きる人は、水分摂取量を調節したほうが良いようです。
更新日時:2010年04月26日 15時13分
在宅医療37
武島内科クリニック 院長 武島英人
春の光が心地良いこの頃ですね。今年は例年になく寒くなったり暖かくなったりと一定せず、体調を崩す方が多かったのではないでしょうか?
私が子どもの頃、昭和30年代などは井戸水を汲んで生活をしていた記憶があります。冬などは手が凍るほど冷たく、家の中にいても吐く息は白く、雪が膝まで積もったものです。それでも、生活をしていたのですから、昔の人は大したものだと言わざるを得ません。最近は水道の蛇口をひねるとすぐお湯が出ます。しもやけや、あかぎれの人などほとんど見かけなくなりました。ましてや家の中で白い息など、東京では考えられません。それだけ、日本は豊かになったのかもしれません。
一方で、アレルギー疾患が増えました。原因の一つに、副腎機能の低下があります。毎日、冷水浴、乾布摩擦をして現代病を克服しましょう。
更新日時:2010年03月29日 13時12分
在宅医療36
武島内科クリニック 院長 武島英人
3月、徐々に昼間の時間が長くなり、心も少し明るくなります。春は生命が宿る時期です。心を強く持っていきたいものです。
本年はノロウイルス感染症が1981年以来最多となっているようです。主な症状は嘔吐、下痢、発熱です。軽い方には嘔吐のみの場合もあります。注意しなければいけないのはお腹が冷えたから?と自己診断してしまう場合です。こんな時も吐き気、嘔吐を伴っていたらウイルス感染を頭の隅に入れてください。
感染力が大変強いので、吐物、下痢便は決して素手で触らぬようにしてください。消毒はよく流水で落とし、さらに塩素系漂白剤を薄めて手を洗うと効果的です。
特に高齢者で介護の必要な方は要注意です。脱水で入院となる可能性が高いのです。おかしいと 思ったら主治医と早めに連絡を取ってください。
更新日時:2010年03月01日 15時57分
在宅医療35
武島内科クリニック 院長 武島英人
2月、寒さが骨身にしみますね。昨年は新型インフルエンザが私達をパニックに陥れました。残念ながら、亡くなった方もおります。新型インフルエンザに関しては多くの人は免疫を持っていません。そのためワクチン接種で免疫を作るのが最も一般的です。流行は若年者に多くみられ、そのほとんどが軽症で済んでいます。最近では50代以降の方にも感染が広がっているようです。50代以降は重症化の危険因子を持っているため、70代~80代に感染が広がっていくのも時間の問題と思われます。特に集団生活をしている老人ホーム、病院などは厳しく感染者を遮断せねばなりません。私は普段からマスク、室内の加湿を怠りません。冷水浴をやって自律神経を鍛えています。それでも、万全とはいえません。何よりも、心労を避け、よく眠ることが大切です。
更新日時:2010年02月02日 17時49分
在宅医療34
武島内科クリニック 院長 武島英人
新年明けましておめでとうございます。昨年は新型インフルエンザ(以後新型と記す)の流行や不況が重なり大変でした。今年は良い年にしたいものです。
さて、冬の大敵といえば風邪、特にインフルエンザです。スペイン風邪、アジア風邪、香港風邪、新型の発生と10年~40年サイクルで新しく変化します。興味深い点は、新型が発生すると既存のウイルスが消えてしまうことです。ただし、ソ連風邪が流行したときは香港風邪ウイルスは消失しませんでした。今後、1種類または3種類になるのか注意が必要です。
不覚にもかかった時は看病する人はマスク、手袋を使用し、換気を頻回に行い空気中のウイルス濃度を下げ、湿度は60%以上に保つようにしてください。患者さんがご高齢の場合、脱水は危険です。経口摂取可能なら経口補水液が良いでしょう。
更新日時:2010年01月06日 13時23分
在宅医療33
武島内科クリニック 院長 武島英人
12月、今年は新型インンフルエンザが日本中を騒がせました。現在は低年齢層~20代の若年層を中心に感染の広がりをみせていますが、今後は徐々に全年齢層へ拡大していくことでしょう。
季節性インフルエンザの場合は年間一万人の方が亡くなると言われています。その内の90%以上を65歳以上の方が占め、その多くは、脳血管障害、重い心臓病、呼吸不全、癌を患っている方が細菌感染を合併し、病状が悪化して亡くなります。それゆえ季節性インフルエンザワクチンは必ず接種し、抵抗力を温存しなければなりません。
一方、新型は一部の若い方がウイルス性肺炎からいきなり呼吸不全を生じてしまうことがあり、この点が季節性と大きく異なる病状を呈しますので、よくよく注意が必要です。どうぞ安心なさらずに身体を温めマスクをして身を守ってください。
更新日時:2009年12月02日 03時11分
在宅医療32
武島内科クリニック 院長 武島英人
今年は不況、そのうえ新型インフルエンザが私達を脅かしました。それでも、困難は乗り越えていきましょう。
さて本年はインフルエンザワクチンの数が例年に比べて極端に少なくなっています。何事も早め早めに対処されると良いと思います。特に、在宅療養中の患者さんは抵抗力が落ちているので、出入りする私達はマスク、手の消毒に気をつけ、ワクチンを接種し患者さんにうつさないようにしなければなりません。
ところで在宅でついつい遠のいてしまうのが検査です。血液検査は検体を保冷箱に入れて持ち帰らなくてはならない煩わしさがあります。ついついが重なると、いつか糖尿病の患者さんの高血糖に気がつかずに慌ててしまうこともあります。医院の中では気軽に出来る血液検査も、在宅では勝手が違います。何事も余裕を持ちたいものです。
更新日時:2009年11月04日 15時53分