多摩のお医者さん

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飯島敏彦

気になるあの人

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

いつもの出勤の朝のこと。いつもの電車を待っていました。いつものベンチで電車を待つ70歳過ぎの上品な女性がいませんでした。それが数日続くと何となく気になります。引っ越したのか、仕事を辞めたのか、体を悪くしたのだろうか。別に自分に何かが出来るわけではないのですが、想像し、心配もします。日々の診療でも同じで、毎月通われている年配の方がしばらく来院されないと心配になります。それが日常というものです。

8月、100歳以上の方の安否不明が全国に多数あると報道されました。日常生活に、近い他人の存在が希薄なのでしょうか。地域の絆は死に体になってしまった? 若者は携帯サイト、老人はひきこもりの現代、地域社会・年代間の接着剤として、隣の世話焼きおばさん、頑固なご隠居が必要な時代に思えます。中高年の皆さん、頑張りましょう。

更新日時:2010年08月31日 02時53分

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木幡義彰

がん検診は万全か?

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

がん検診には避けられない欠点として偽陰性、偽陽性の問題があります。

偽陰性とは“がんはあるが発見されないこと”で、どんなに優れた検査でも100%の精度ではなく、がんがある程度の大きさになるまでは発見できません。この欠点を補うには毎年検診を受けることが有効で、これを逐年検診といいます。

偽陽性とは“一次検診が陽性で、精密検査を受けたが、がんがないこと”で、考えようによっては無駄な精密検査を受けたともとれます。しかし精密検査をしなければ、がんの有無はわかりませんし、がんはなくても前がん病変が発見され、この段階での治療でがんを予防できることもあります。

なんといっても、がん検診は“早期発見、早期治療による救命の効果”という大きな利点をもたらします。欠点も理解して上手にがん検診を受けてください。

更新日時:2010年07月26日 13時41分

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高橋正明

産業医のつぶやき

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

皆さんは産業医をご存知でしょうか? 当院では企業との産業医契約も行っています。その職務は、働く人の健康障害の予防と心身の健康保持・増進などです。具体的には健診結果から助言を行ったり、体調不良の人の相談にのったりします。職場面談で感じることは、残業過多で休養が不足している人がとても多いことです。夜中まで残業して帰宅後食事して寝るだけ、わずかの睡眠で翌日には朝食も取らずに出勤する…。睡眠時間が6時間以下しかないと様々な障害が起きる可能性が高まると言われています。また帰宅して夕食後すぐに寝てしまうと、胃腸を悪くしたり太りやすくなったりすることに加え、寛いで疲れを癒したり、家族と団欒したりする大切な時間を削っていることになります。仕事はもちろん大事ですが、健康は何ものにも代えがたいものだと私は思います。

更新日時:2010年06月28日 11時22分

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飯島敏彦

抱きしめる

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

最近、家族内の凄惨な事件が後を絶ちませんね。私は、社会の絆の破綻が一つの原因で、その綻びの責任は大人にあると思います。もう亡くなりましたが、田舎医者の叔父は、子どもの診察時には、最後に必ず膝に座らせて頭を撫ぜ、母親に「お子さんを一日一回は強く抱きしめてください。お子さんは必ずあなたに愛情を深く感じ、心豊かに育ちます」と話しました。その子の小学校入学時には「この辞書を早く使えるように努力しなさい」と言って、国語辞典をプレゼント。家族、地域の絆の中で子ども達は育まれていたのです。そんなことを思い出しながら最寄駅の改札を出ると、傘を三本持った人待ち顔の母子がいました。急に降り出した雨に、お父さんの傘を持ってきたのでしょう。お子さんの顔が凛と見えました。今夜は孫娘を強く抱きしめよう、と家路を急ぎました。

更新日時:2010年06月03日 10時33分

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木幡義彰

過敏性腸症候群(IBS)の診断

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

“腹痛・腹部不快感を伴う便通異常と排便による症状軽減”といった症状が慢性的にある場合、過敏性腸症候群(IBS)は考えられる疾患の第一候補となります。しかし、これだけで IBS と決め付けるのは早計で、大腸癌や炎症性腸疾患などでも同様の症状を呈することがあることを忘れてはなりません。それゆえ器質的病変の可能性を示唆する所見や症候(これを警告徴候といいます)の有無を確認することが重要となります。警告徴候には微熱、体重減少、貧血、血便、高齢者、消化器系の癌が多い家系などがあげられます。警告徴候がある場合は大腸内視鏡などの検査を施行して異常がなければ、はれて IBS と診断がなされるわけです。患者さんの立場としては、自己判断で IBS と思い込み、もっと怖い病気を放置することにならないよう注意が必要となります。

更新日時:2010年04月26日 14時57分

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高橋正明

「メタボではありません」にご用心

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

メタボリック症候群(メタボ)と内臓脂肪の怖さについて以前ご紹介しましたが、健診結果に「メタボではありません」と書いてあると安心してしまう方もいるかもしれません。ところが、動脈硬化はメタボでなくても起こるのです。

最近、腹囲の数値を見直すべきとの意見も出ていますが、今のところメタボ健診では男性85cm、女性90cmの腹囲を内臓脂肪の目安としており、これ未満だとメタボからは外れてしまいます。しかし、腹囲が基準以下でも血圧、血糖、コレステロールや中性脂肪が高く、さらにタバコを吸っていたり家族歴があったりすれば心筋梗塞や脳梗塞の危険はそれだけ高まります。高脂血症や高血圧のガイドラインではこれらの危険因子が多ければ判定はより厳しくなります。「メタボではありません」の一言で安心し過ぎないようご用心ください。

更新日時:2010年03月29日 13時15分

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飯島敏彦

継承

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

今年の元旦も伊勢神宮に参拝しました。大晦日の名古屋は大雪。雪の神宮の静謐さを期待して近鉄特急に乗車。しかし長良川を渡ると雪はありませんでした。外宮から参拝を始め、猿田彦神宮を回り内宮へ。今年はいつになく人出が多い。式年遷宮まであと3年となり、宇治橋も昨年11月に新しく架け替えられたための賑わいのようです。私も新しい木曾ヒノキの手触りを確かめました。

神宮の式年は20年。なぜ遷宮をするか、色々な説の中で私が注目したのは宮大工や工匠などの技術を次世代に継承するためという説。医師の世界では近年血液検査、画像診断等が進歩し、つい忘れがちなのが理学的所見。顔色、舌、皮膚の視診、腹部やリンパ節の触診、胸部心肺音の聴診、それらは原始的ですが、重要な診断技術です。継承されるべき技術を若い医師へ伝えていきたいです。

更新日時:2010年03月01日 15時56分

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木幡義彰

過敏性腸症候群(IBS)

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や腹部不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患です。

腸の運動異常によって、痛みなどを感じやすくなるとともに、腸の動きが過剰になるタイプでは下痢に、動きが緩慢になるタイプでは便秘になります。また、下痢と便秘を交互に繰り返すタイプも
あります。

腸の機能(働き)の病気なので、腸に腫瘍ができたり、炎症が起きることはなく、レントゲンや内視鏡の検査では異常は認められません。

IBSの要因としてストレスが大きく関与しています。緊張した時に急にお腹が痛くなり下痢になる…といった症状を繰り返すようなら、それはIBSかもしれません。症状が続いて日常生活に支障をきたすようであれば、我慢せずに消化器内科などを受診されることをおすすめします。

更新日時:2010年02月02日 17時46分

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高橋正明

肥満と内臓脂肪について

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

内臓脂肪の蓄積による肥満の弊害としてはメタボリック症候群(メタボ)が有名ですが、脂肪肝や以前ご紹介した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の原因ともなります。

肥満により脂肪が増えると、脂肪組織からはアディポサイトカインと呼ばれる様々な物質が分泌され、これらにより膵臓から分泌されるインスリンの効き目が悪くなり、膵臓は分泌を増やします。こうして糖尿病が起きる他、高血圧や高脂血症が生じると言われています。

さらに様々なアディポサイトカインの影響により動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳血管障害を引き起こすのです。これがメタボの本態です。

さらに肝臓、大腸、乳腺等のガンの原因としても肥満が報告されるようになってきており、アディポサイトカインの分泌異常はさらに重要視されています。皆様、どうか肥満にはご注意ください。

更新日時:2010年01月06日 13時19分

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飯島敏彦

今日を切に生きよ

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

寝室にある一枚の色紙。「明日の事を思いわずらうな」湛山書とある。これは、早稲田夏目坂下の馴染みのすし屋の主人が古稀を期に引退する時譲り受けた石橋湛山直筆の書です (もちろんコピー)。“湛山”をご存知でない方も多いかと思われます。早稲田大学出身で戦前は戦争拡大を反対した硬骨の思想人、戦後は志半ばで病に倒れた悲劇の宰相として歴史に名を残す達人です。実は、この書は左手で一気に書き下ろしたもので、晩年再度病に倒れ右手が不自由になってもなお、その熱き思いを後生の若者に伝えるべく書き続けた気迫の書です。そして、この言葉はキリストの言葉でもあり仏教の教えでもあります。続く含意に「今日を切に生きろ」となり、湛山は若者へこの気概こそ伝えたかったのでしょう。私も湛山のこの思いを心に刻んで、今日の一歩を踏み出すのです。

更新日時:2009年12月02日 03時09分

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店名/社名 医療法人財団医親会 多摩海上ビル診療所
住所 多摩市鶴牧2-1-1多摩東京海上日動ビル中央館1F[地図
TEL 042-356-2222
(ここに地図が表示されます)

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