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秋池成律

お口の健康154─やっぱり予防歯科(54)─

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

前回の続きで、もし、48時間以上磨かず放置したらどうなるでしょう?

初期の歯石形成は、バイオフィルム中の細菌+唾液や歯肉溝滲出液中のカルシウム・リンの蓄積で、2週間でほぼ完了します。この時はまだ取れやすいのですが、1ヶ月以上になると歯石も強固に歯に付着してきて歯ブラシでは取れなくなります。これが歯と歯の間の歯石です。

前にお話ししましたが、細菌がいないと歯石はできません。一度石灰化が起こると、さらに重なり、層状に石灰化して、まるで貝の殻のように増えて除去しにくくなります。しかし歯石が、歯周病やムシ歯の直接の原因ではなく、プラークの量を増やす足がかりになるのと、プラークコントロールを阻害する複雑な構造を作って病気を進行させ、接触する歯周組織に物理的に損傷を与えて壊していきます。

更新日時:2009年11月04日 15時56分

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秋池成律

お口の健康153─やっぱり予防歯科(53)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

細菌が歯に付着して塊になる迄に、8時間はかかります。この段階で壊すのが一番理想的かもしれません。そういった意味では1日3回のブラッシングが最も有効です。

でも、忙しい人、出掛けていて出来ない場合はどうしたら良いのでしょうか? ムシ歯になってしまうのでしょうか? 8時間くらいはまだ酸素が沢山ある状態なので、多くの細菌が付着しているわけではありません。ここから2日間くらいかけて爆発的に増えるので、ここで「ブラッシング」が出来れば、まだ間に合うでしょう。理論的には1日1回でも良いことになります。しかし、歯は複雑な形をしていますので100%磨くのは至難の業で、2日以上ブラシが届かない箇所も出てきます。

なるべく、そういう場所を少なくするためにも「ブラッシング」の見直しが必要ですので、指導を受けましょう。

更新日時:2009年10月09日 11時19分

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秋池成律

お口の健康152─やっぱり予防歯科(52)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

前回は細菌が歯の周りに住み着くには「バイオフィルム」という集団にならないと長く生活できないとお話ししました。

歯への付着の仕方も数種類あり、細菌により様々です。一種類の細菌がムシ歯や歯周病を起こしているのではないということです。その中でも、人間が摂取した糖からタンパクを作り歯に付着する細菌は数種類です。但し一旦歯に付着すると色々な細菌を誘導してバリアである「バイオフィルム」を作ります。そうして自分達で強くなり、唾液の免疫作用も薬の作用も及びにくくしています。

ですから、歯磨きをしないで、「洗口剤」だけで済ませようとしている人は効果がないので止めましょう。「ブラッシング」と併用することで効果が現れます。では、どのくらいの間隔で「ブラッシング」をしていったら良いのでしょう? これは次回にお話しします。

更新日時:2009年09月03日 02時51分

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秋池成律

お口の健康151─やっぱり予防歯科(51)─

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

前回、細菌が口の中で増えるには、栄養と条件が必要とお話ししました。しかし、口の中は言われているほど条件が良いわけではありません。唾液やポケット内の滲出液中には様々な「抗菌物質」が存在しますし、細菌同士で拮抗作用もあり、細胞分裂の回数も何時間もかかってしまうこともしばしばです。だから、「バイオフィルム」という集団で生活しないと生き延びられないのです。一度出来上がってしまうと、今度はなかなか死なないで生き延びられるようになってきます。

よってそうならないうちに、毎日の定期的なブラッシングや短いサイクル(1.5ヶ月とも報告されている)でのPMTCが必要になってくるのです。ポケット内の細菌は口の中に出してしまえば生きられませんし、血液の流れを良くすれば、酸素が運ばれて、細菌が住みにくい環境になるのです。

更新日時:2009年07月30日 11時32分

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秋池成律

お口の健康150─やっぱり予防歯科(50)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

「やっぱり予防歯科」もシリーズで書き続けて50回を重ねました。今回からまとめていきたいと思います。まず、歯科の二大疾患の「ムシ歯」も「歯周病」も、原因は「細菌」だということです。大きさも1ミクロン程度とかなり小さく、主に、ムシ歯の原因細菌は少しの酸素があっても生活できますが、歯周病の原因細菌は酸素があると90%は生存できません。ムシ歯菌は「唾液中のアミノ酸」を主に栄養源にして、食べ物と一緒に摂る糖を利用するものも多いです。一方、歯周病菌は「ポケット内の滲出液中のアミノ酸」が栄養源です。大きな違いがありますね。ですから、甘いものを摂ったからといって直にムシ歯になるわけではありません。お口の中の細菌も集団(バイオフィルム)で住み着いていないと生きていけませんし、増えるには、栄養と適切な条件が必要になるのです。

更新日時:2009年07月01日 21時14分

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秋池成律

お口の健康149─やっぱり予防歯科(49)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

少し前の「金属アレルギー」のお話(145、146)を読まれた読者の方からお手紙をいただきました。

ここ最近、当医院を来院される患者さんの中にも、金属アレルギーのある方が多くなっています。今迄にも持っていたのかもしれませんが、今ほど情報がなく、わからなかったのかもしれません。今では、病院の皮膚科の先生に依頼すれば検査をしてもらえ、また依頼する機会も増えています。結果がわかり、原因を除去して、別の修復で置き換えると治ってくる患者さんも多いですので、歯科の詰め物や被せている冠入れ歯の金具には注意が必要です。

今ではオールセラミックやハイブリッドセラミックなど体に優しい物質も多数開発されています。ご自分の健康に関わる重要なことなので、歯科医に任せきりにするのではなく、是非一度相談して下さい。

更新日時:2009年06月03日 15時44分

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秋池成律

お口の健康148─やっぱり予防歯科(48)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

今回は「歯周病」と、「心臓病」「動脈硬化」「糖尿病」以外の「全身疾患」との関係の話です。歯周病と妊娠のトラブル、特に「早産」との関係はよく言われます。それは「早産」の原因が、炎症性物質を産生し直接子宮を収縮させてしまう場合と、「歯周病」のように子宮から遠くの部位で炎症があっても、細菌が血管を破って血液中に入り込み、炎症性物質を作り、早産の危険性を数10倍も増加させているとも言われているからです。女性は妊娠すると胎盤ホルモンが作られ、ある細菌が爆発的に増加します。それが妊娠性の歯肉炎を引き起こし、さらに別の細菌を誘導して細菌を増加させ、血管を破り、血液中に炎症性物質を送り込み、子宮の収縮を引き起こす結果になります。その危険率は健康な人の2倍にも増加します。加えて「喫煙」していたらどうなるでしょう?

更新日時:2009年04月30日 16時00分

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お口の健康147─やっぱり予防歯科(47)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

今回は、「歯周病」と「糖尿病」の関係についてお話ししましょう。

糖尿病も、歯周病も、家族性に出てくる傾向があります。糖尿病がある人の歯周ポケット内を調べると、炎症性物質が増加しているという報告もあります。また興味深いことに、歯周病の治療が成功すると、歯周ポケット内の炎症性物質の量が減少し、その結果、血糖値も減少するという報告も多数あります。歯周病治療は歯周ポケット内から歯周病原因菌を減少させ、歯の周りに付着する細菌の量を減少させ、歯周病の発症を押さえます。結果として、炎症が起こらなければ、炎症性物質も作られないので、血糖値を増加させる物質も増えないために糖尿病も予防できると思います。

以上の点から「糖尿病」も、「動脈硬化」も、歯周病菌との関係を、よくご理解いただけたかと思います。

更新日時:2009年04月02日 14時36分

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秋池成律

お口の健康146─やっぱり予防歯科(46)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

前号の続き「掌蹠膿疱症」は、喫煙者に多いという報告もあります。扁桃との関連も検討され、扁桃を処置しても治らない掌蹠膿疱症に、口の中の金属を外して効果が見られた報告もあります。

まず扁桃の精査を最初にするべきで、その結果で治療をどうするのか決めた方が良いでしょう。扁桃に病巣があり、切除しなければならないなら、金属アレルギーの検査も行い、陽性なら金属の除去をして経過を診る方が良いでしょう。掌蹠膿疱症以外にも「金属アレルギー」で様々な皮膚疾患を起こす報告もあります。

現在、金属を使わない歯科治療は十分可能です。疑いのある方は主治医とよく相談されてはいかがでしょう。また、お葉書を下さった『もしもし』読者は、7本抜歯したとのことでしたが、何が原因だったのでしょう? 今なら十分診査(CT診査も)し、予防できるでしょう。

更新日時:2009年03月06日 02時31分

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秋池成律

お口の健康145─やっぱり予防歯科(45)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

先日『もしもししんぶん』の読者から貴重なお葉書をいただきました。「金属アレルギーと掌蹠膿疱症の因果関係について」という内容でした。

「掌蹠膿疱症」はあまり聞き慣れない症状かもしれませんので、簡単に説明します。足と手のひらに膿疱と角化を生じるほか頭部や肘、膝にも似た湿疹を生じます。原因は不明で難治性です。しかし、最も有力視されているのが口蓋扁桃の慢性感染症で、金属アレルギーでも起こる場合があると考えられています。医局在籍時に、口腔外科からの依頼で、口腔内保険診療の銀歯を全て除去し症状も改善した経験があります。しかし時間がかかるため、金属の代わりに当時開発された「オールセラミックス」で全て治療しましたので、在籍中に結果を判断する迄には至らず、完治したのかは判断できませんでした。続きは次回お話しします。

更新日時:2009年02月06日 14時56分

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Page 2 of 4(33 件中 11〜20 件)

店名/社名 あきいけ歯科医院
住所 八王子市大塚425-4[地図
TEL 042-677-0480
(ここに地図が表示されます)

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