お口の健康134—やっぱり予防歯科(34)—
あきいけ歯科医院 院長 秋池成律
今回も我々のターゲットである「バイオフィルム」の話をしていきます。
細菌は遺伝子の受け渡しや栄養源を求め、運動する性質や増殖の停止、生き残り、毒素産生、白血球の食菌や殺菌から逃れるための膜形成、タンパク質の分泌、抗菌薬に対する抵抗性などを誘導して、生活する場所により自分達の密度を調節し、病原性を引き起こす様々な原因物質を作っています。それで、かなりやっかいなのです。バイオフィルムも最初は唾液中に浮かんでいた菌が歯の表面に付着することから始まります。次に細菌同士が連絡を出し合って小さな集団を作ります。デンタルプラークもその一種です。元々、我々の体には異物を排除する防御機構が備わっています。ところがバイオフィルムが作る多糖体抗原の「膜」は異物を食べる細胞の作用が及びきれないため、免疫が働かないのです。
更新日時:2008年03月05日 17時54分
お口の健康133 やっぱり予防歯科(33)
あきいけ歯科医院 院長 秋池成律
今回も「細菌、特にバイオフィルム」についてお話ししていきましょう。
お口の中の細菌たちは、「バイオフィルム」というヌルヌルした微生物の集団を作っています。最初は糖タンパクが1μm程度の薄い膜を作り、歯を守る働きをしています。しかし同時に細菌を誘導してしまう欠点もあります。
そして、細菌はカルシウムなどの唾液中にプラスイオンが入って来ると、それが橋渡しして歯に付着するようになります。また歯周病やムシ歯を作る細菌には、付着するための様々な構造を持つものが多数います。糖を認識して歯面に付着するものもあります。付着性を持った細菌は水を弾く性質もあり、粘着性多糖を形成して歯に付着する細菌もいます。
プラークは2種類以上の細菌が結合することが殆どで、結びついてそれぞれに病原性を発揮するから面倒になります。
更新日時:2008年02月11日 15時33分
お口の健康132 やっぱり予防歯科(32)
あきいけ歯科医院 院長 秋池成律
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。皆さん、昨年はどんな年でしたか。「予防」は今年からでも遅くはありません。思った時に始めましょう。
今回も我々のターゲットである「細菌」について調べましょう。お口の中の細菌たちは「バイオフィルム」というヌルヌルした微生物の集団を作っています。最初は自由に動き回り、歯の表面に付着すると薄い膜を作り出し、細菌集団を作り出します。そして、細菌達はある種の信号を出し、細菌の密度を調整してバイオフィルムを増やします。バイオフィルムは、水は透過させるので、栄養を取り入れ、老廃物を外に排出する機構を持っています。しかし、バイオフィルム内の細菌の活動性は低く、冬眠の状態にありますが、そこから放出される細菌があり、それらは活動性が高いので、危険性が高いです。
更新日時:2008年01月11日 13時54分