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多摩のお医者さん

稲次忠介

脳神経外科医師 稲次忠介

「脳血管内治療」について

2008年04月23日 19時13分

今回は、最近テレビなどの報道で認知されつつある「脳血管内治療」についてお話し致しましょう。

脳神経外科の手術というと一昔前までは、全身麻酔をかけて頭を切り開く手術しかありませんでした。病気によっては、生死をかけた治療もありました。そんな中で「外科の分野に内科の先生方が使用する道具で、体にやさしい手術ができないものか」という考えが広まり、「脳血管内治療」が始まったのです。カテーテルという細く柔らかい管を股の付け根や腕の血管から入れ、治療する方法です。この治療の先輩は、心臓の血管の治療、肝臓や腎臓の血管の治療です。

脳血管内治療が急速に発展をして来たのは、ここ10年ほどです。血管のこぶ(動脈瘤)の中に詰めたりするプラチナ製の細いらせん状のコイルや、血管の狭い部分を広げる金属の筒(ステント:頸動脈領域では本年4月より保険適応となりました)など最先端技術の結晶ともいうべき道具が多数使用できるようになった為です。

この治療が得意とする病気は、「脳動脈瘤」(血管の分かれ目にできる風船状のこぶで元の血管より壁が薄く、破けるとくも膜下出血になります)、「頸動脈狭窄症」(心臓の血液を頭におくる途中の血管が細く、放置しておくと脳梗塞になる可能性が高いものです)、血管の奇形の治療などです。「脳動脈瘤」は、破裂したもの、していないものどちらでも治療ができます。大きさは形によっては、3mm前後のものから15mm位までのもの、形は風船状のものが得意です。また、ここ2〜3年で様々な形や硬さのコイルが日本でも使用できるようになってきたので、いびつな形のものも治療可能となりました。「頸動脈狭窄」は、60〜70%以上細くなった頸動脈が治療適応です。風船のついた管で広げ、その後金属の筒状のステントをおいてきます。血管内での操作で、血液の塊が脳内に飛んでいかないようにせき止める特殊な「かご状」の管を前もってあげてから治療します。いずれの治療も2〜3時間で出来、経過が良ければ、翌日から歩くことが出来ます。しかし、手術ですので、100%安全とは言えず、合併症もあります。治療適応やどこで治療を受けるのが良いか、そういった病気が心配であるなど、相談されたい方は、是非、私の外来にいらしてください。

店名・社名 田村クリニック
住所 東京都多摩市落合1-32-1
アクセス 多摩センター駅より徒歩、サンリオ・ピューロランド手前。多摩センター地区共同利用駐車場をご利用の方には1時間駐車割引券をお渡しいたします。
電話番号 042-356-0677
時間

受付時間(平日)9:00〜19:45(土日祝)9:00〜18:45

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