多摩のお医者さん

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飯島敏彦

抱きしめる

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

最近、家族内の凄惨な事件が後を絶ちませんね。私は、社会の絆の破綻が一つの原因で、その綻びの責任は大人にあると思います。もう亡くなりましたが、田舎医者の叔父は、子どもの診察時には、最後に必ず膝に座らせて頭を撫ぜ、母親に「お子さんを一日一回は強く抱きしめてください。お子さんは必ずあなたに愛情を深く感じ、心豊かに育ちます」と話しました。その子の小学校入学時には「この辞書を早く使えるように努力しなさい」と言って、国語辞典をプレゼント。家族、地域の絆の中で子ども達は育まれていたのです。そんなことを思い出しながら最寄駅の改札を出ると、傘を三本持った人待ち顔の母子がいました。急に降り出した雨に、お父さんの傘を持ってきたのでしょう。お子さんの顔が凛と見えました。今夜は孫娘を強く抱きしめよう、と家路を急ぎました。

更新日時:2010年06月03日 10時33分

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飯島敏彦

継承

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

今年の元旦も伊勢神宮に参拝しました。大晦日の名古屋は大雪。雪の神宮の静謐さを期待して近鉄特急に乗車。しかし長良川を渡ると雪はありませんでした。外宮から参拝を始め、猿田彦神宮を回り内宮へ。今年はいつになく人出が多い。式年遷宮まであと3年となり、宇治橋も昨年11月に新しく架け替えられたための賑わいのようです。私も新しい木曾ヒノキの手触りを確かめました。

神宮の式年は20年。なぜ遷宮をするか、色々な説の中で私が注目したのは宮大工や工匠などの技術を次世代に継承するためという説。医師の世界では近年血液検査、画像診断等が進歩し、つい忘れがちなのが理学的所見。顔色、舌、皮膚の視診、腹部やリンパ節の触診、胸部心肺音の聴診、それらは原始的ですが、重要な診断技術です。継承されるべき技術を若い医師へ伝えていきたいです。

更新日時:2010年03月01日 15時56分

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飯島敏彦

今日を切に生きよ

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

寝室にある一枚の色紙。「明日の事を思いわずらうな」湛山書とある。これは、早稲田夏目坂下の馴染みのすし屋の主人が古稀を期に引退する時譲り受けた石橋湛山直筆の書です (もちろんコピー)。“湛山”をご存知でない方も多いかと思われます。早稲田大学出身で戦前は戦争拡大を反対した硬骨の思想人、戦後は志半ばで病に倒れた悲劇の宰相として歴史に名を残す達人です。実は、この書は左手で一気に書き下ろしたもので、晩年再度病に倒れ右手が不自由になってもなお、その熱き思いを後生の若者に伝えるべく書き続けた気迫の書です。そして、この言葉はキリストの言葉でもあり仏教の教えでもあります。続く含意に「今日を切に生きろ」となり、湛山は若者へこの気概こそ伝えたかったのでしょう。私も湛山のこの思いを心に刻んで、今日の一歩を踏み出すのです。

更新日時:2009年12月02日 03時09分

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飯島敏彦

神仏習合

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

9月末、遅い夏休みに妻と高野山と熊野三山へ。西から入り、まず高野山奥の院で空海上人に礼拝合掌。宿坊に泊まり朝のおつとめで般若心経を唱え、熊野古道に入り熊野本宮、速玉、那智の三大社を順に参拝、二礼二拍手一礼で神に祈りました。すぐ隣には青岸渡寺があり、今度はお数珠を手に合掌。次に滝つぼへ下りて御神体那智の滝を仰ぎ見て、その圧倒的な霊気に気を奮わせました。

神仏習合という日本独特の宗教の有り様、懐の深い慈悲に触れる旅でした。精進料理に般若湯少々許され、大社では鈴を鳴らして神様をお呼びし願い事。伊勢神宮参拝後おはらい町で赤福、てこね寿司に御神酒少々。宗教対立の世紀といわれ、絶対神のために殺りくが繰り返されている。それに比べ、日本の神仏の何とおおらかな事。日本人である事のありがたさを再確認しました。

更新日時:2009年11月04日 15時59分

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飯島敏彦

隣組

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

報道は最近減っていますが、新型インフルエンザは深く静かに拡大していると思います。語感として「新型」とは何か目新しい、一寸興味をひかれるというような響きですが、英語では“NOVE L”となります。“異常な”とか“未知の”という意味のようです。怖いとか恐ろしいという感じを出すべきで、「異常型」とか「未知性」と命名した方が日本語としての語感が伝わりませんか。

閑話休題

インフルエンザ拡大を阻止する最も有効な手段は、休校です。この場合一番の問題は、子どもが家にいるために、親、特に母親の勤務に支障が出ることです。介護の問題も同様ですが、こんな時こそ頼りになるのが「お隣さん」です。「お互い様」という気持ちを、お互いに持つことが重要でしょう。「自治会」よりも、やはり「隣組」の方が日本語として座りが良いと思いませんか。

更新日時:2009年07月30日 11時21分

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飯島敏彦

禁煙の意義

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

昨年、ニュース23の筑紫キャスターがお亡くなりになりました。原因は肺ガンでした。生前、ご自身が語られた言葉で「自分はがんには罹らないという全く根拠のない思い込みをしていた」とおっしゃっていました。

「がん」はいつでも誰にでも忍び寄って来ます。特に肺がんの怖さは、その原因の第一が「たばこ」であり、喫煙者だけでなく、その「けむり (副流煙)」により、非喫煙者でもけむりを吸い込むこと (受動喫煙) で、肺がんのリスクが明らかに高まることです。確かに各種キャンペーンにより喫煙者率は確実に減っています。男性では昭和40年の82.5%が、平成18年には39.9%と半減しています。今後もさらに禁煙キャンペーンを広げる意義は、喫煙者の肺がんを減らすだけでなく、受動喫煙者への波及を防ぐ意味で重要です。愛煙家のあなたの家庭から始めて下さい。

更新日時:2009年01月02日 03時09分

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飯島敏彦

健康生活ー運動の効用

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

「健康生活」を得るためには運動・栄養・休養の3要素がバランスよく実践されていることです。しかしなかなか実践できないのが、運動です。つい億劫になってしまいがちですが、運動にはいくつもの効用があります。

  1. 循環・呼吸機能の亢進
  2. 骨格筋の増大
  3. 体脂肪の燃焼
  4. 動脈硬化の抑制
  5. 体内カルシウム代謝の改善による骨粗鬆症への効果
  6. 免疫力の向上

など。そして各効果を効率良く得るには、それに見合った運動強度があります。(1)(2)には少しハードと感じる中等度以上の強度が必要で、(3)〜(6)にはウォーキング(毎分80〜100m)が良く、一般の方はこちらから始めるのが良いでしょう。若い方や運動慣れしている方はダンベル(3〜5kg)やジョギングもお薦めです。ポイントは持続すること。基礎代謝がアップして、同じ運動でも段々効率良く脂肪が燃え筋力がつきますよ。

更新日時:2008年06月03日 15時56分

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店名/社名 医療法人財団医親会 多摩海上ビル診療所
住所 多摩市鶴牧2-1-1多摩東京海上日動ビル中央館1F[地図
TEL 042-356-2222
(ここに地図が表示されます)

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