物忘れと糖尿病
2008年06月21日 17時18分
「糖尿病の人は認知症(物忘れ)になりやすい!」こんな刺激的な新聞見出しをご覧になった方も多いかと思います。その実態を調べるために、先日開催された日本糖尿病学会総会に参加してきました。
その結果驚くべき事実が判明しました。なんと3倍! 一般の方と比べると、糖尿病の方は3倍ほど認知症になりやすいそうです。さらにこれは、耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍)の方にも当てはまることだそうです。他に高血圧、高脂血症といった病気も放置しておくと認知症になりやすいことが分かりました。
最新の統計によると全日本人の15人に1人が糖尿病で、予備軍も含めると7人に1人にのぼります。中年以降の人に限ればその割合はもっと上がり、4~5人に1人となります。ということは近所で立ち話をすれば、そのうちの1人は糖尿病かもしれないというわけですね。決して他人事ではないのです。
それ程ありふれた病気になってきた糖尿病ですが、治療に関しては日々進歩してきています。糖尿病の薬の中には、脳血流を改善させて認知症発症を抑制する可能性が示唆されているものもあります。つまり、糖尿病もうまく付き合えば決して怖くない病気なのです。
今一度、健康診断の結果用紙を見直してみましょう。糖尿病の項目に※印はついていませんか? 心当たりのある方は、糖尿病外来へご相談にお越しください。



