糖尿病と高血圧
2008年01月11日 14時01分
糖尿病患者の増加は著しく、高血圧の合併頻度は非糖尿病患者の2倍です。この高血圧は、糖尿病の予後を左右する合併症として重要で、合併した場合、非合併時に比べ死亡率は2倍に増加します。高血圧症を合併しやすいのは、糖尿病ではインスリンの作用不足があるため、インスリンの分泌が亢進し、高インスリン血症をきたし、腎臓、交感神経系への作用により、血圧上昇をきたすからです。
また糖尿病の腎障害に伴う高血圧も考えられます。‘98年には、糖尿病性腎障害が、新規血液透析導入患者の原疾患第1位を占めました。そこで糖尿病性腎障害の進行を如何に阻止するかが、注目されています。
複数の大規模臨床試験から、糖尿病に合併した高血圧の治療について重要な結果が得られています。それは、血圧を下げれば下げるほど腎機能低下速度は遅延すること、心、脳血管障害の発症率は低下することから、早期より治療をするべきだとされています。日本高血圧学会のガイドラインでは、130〜80未満を目標値とし、腎由来の昇圧物質を抑制するACE阻害薬、AII受容体拮抗薬が第一選択薬として推奨されています。



