多摩のお医者さん

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原田大朗

腰部脊柱管狭窄症

ふれあい町田ホスピタル 整形外科医師 原田大朗

今回は腰部脊柱管狭窄症の脊柱の変形を伴うケースについて話します。加齢で腰椎の正常な並びが崩れてくる方がいます。腰椎が前方にずれる「腰椎変性すべり症」、腰が後ろカーブ(正常は前カーブ)になる「腰椎変性後弯症」、腰椎が回旋・横すべりする「腰椎変性側弯症」などです。脊柱管が狭く神経の圧迫を伴う場合は、広義の腰部脊柱管狭窄症になります。

投薬や筋力訓練などの保存療法で、腰痛・下肢痛が日常生活に支障をきたさない方は手術に至りません (通常の腰部脊柱管狭窄症と同じ)。保存療法が無効な方は手術を選択します。立位で上半身が横や前に倒れそうになる方は「オフバランスがある状態」といい、手術に至る方が多いです。

手術は神経の除圧術(下肢症状のみの方)と、腰椎の数個を1つにする除圧固定術があります。強い腰痛の方や不安定な腰椎の方は固定術を選択します。オフバランスがある方は、それを正すように矯正し固定します。自覚症状、神経学的所見、年齢や各種画像検査を組み合わせて、脊椎外科医は患者さんに一番よい方法での治療を考えます。

更新日時:2010年07月26日 14時00分

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磯部杏子

犬と猫の乳腺腫瘍

クラーク動物病院 八王子医院 獣医師 磯部杏子

犬の乳腺腫瘍は犬の腫瘍の中で最も多く、半分が良性、半分が悪性と言われています。それに対し猫の乳腺腫瘍は、猫の腫瘍の中で発生率が第3位とやや少ないものの、出来た場合は8〜9割が悪性で、見つけた時には既に転移を起こしていることが多いのが特徴です。予防として、犬では避妊手術をすることで7分の1まで発生率を減らせますし、猫にもある程度の効果が認められています。一番大切なのは早期発見で、ごく小さいうち(2cm位)であれば手術のみで完治が望めますが、大きく(4〜5cm)なった場合は術後の再発・転移が多く、抗ガン剤を併用しても長く生きられないことが多くあります。特に避妊手術をしていない犬猫の飼主さんは、日頃からお腹を触る時に、乳頭の周りにしこりが出来ていないかをよくチェックして、早期発見を心がけてあげてください。

更新日時:2010年07月26日 13時58分

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多田大樹

噛み合わせはどうですか?

京王堀之内阿部歯科医院 歯科医師 多田大樹

皆さん、噛み合わせの問題をどのようにお考えでしょうか? 見た目が悪い? 食事がしづらい? 果たして問題はそれだけでしょうか?

噛み合わせは全身のバランスを決める大きな要因の一つです。噛み合わせが悪いと全身の姿勢が歪み、様々なトラブルを引き起こします。首や肩のコリ、偏頭痛、耳鳴り、めまい、腰痛、顎関節の痛み、これらは噛み合わせの問題がある場合に起こりうるトラブルとして知られています。

あなたやご家族の方の噛み合わせは大丈夫ですか? 噛み合わせを悪くするような生活習慣はありませんか? 頬杖やうつ伏せ寝をしていませんか? いつも同じ方向でテレビを見ていたり、腕枕をしていませんか? これらの習慣は噛み合わせを悪くする要因です。心当たりのある方は、すぐにそのような生活習慣を改善しましょう。

更新日時:2010年07月26日 13時56分

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井上智雄

脂肪肝8

井上内科クリニック 院長 井上智雄

単純性脂肪肝でも、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)でも、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)の治療は食事療法と運動療法によって生活習慣を是正し、合併する肥満、糖尿病、高脂血症や高血圧を改善することが基本になります。食事療法は、糖尿病の食事療法と一緒で標準体重を目安に総カロリーを抑え、蛋白質はバランス良く、脂質は控えめに摂るようにします。運動療法も、糖尿病と同じく代謝改善を目指してウォーキングなどの有酸素運動を行います。NAFLDに対しての確立された薬物療法はありませんが、糖尿病治療薬のインスリン抵抗性改善薬や高脂血症治療薬の有効性が報告されています。

皮膚科医より一言

過度の日焼けは痛みが強く紅斑・浮腫・水疱などを生じます。ステロイド剤の外用治療が有効です。

更新日時:2010年07月26日 13時53分

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秋池成律

お口の健康163─やっぱり予防歯科(63)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

「バイオフィルムの成熟」についてお話しします。1日経ったプラークには、最初、酸素を必要とする球菌や桿菌が多数付着し、プラークが成熟すると、酸素を必要としない細菌も付着します。ムシ歯の原因菌に歯周病菌が付着したりします。実験室ではムシ歯の原因菌と、歯周病の原因菌は結びつかないことが分かっています。このことは口の中ではまだ証明されていませんが、偏ったバイオフィルムが形成されることにも繋がってきます。なぜ、ムシ歯傾向の人と歯周病傾向の人がいるのか、もし証明されればとても興味深いことです。また、ムシ歯や歯周病が発生するのは細菌の存在だけでなく、細菌の量や他の細菌との相互作用が関係しています。最近では、ミュータンス菌や乳酸桿菌が存在しなくても同じように口腔内のpHを低下させられる細菌も見つかっています。

更新日時:2010年07月26日 13時51分

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小川愛一郎

手足口病

おがわクリニック 院長 小川愛一郎

夏風邪の本格的な季節になりましたが、中でも手足口病にはいつもより注意が必要かもしれません。手足口病は3〜5日の潜伏期間を経て、手、足、口に小さい水疱様の発疹が出来るウイルス感染症です。通常は軽い経過で終わることがほとんどですが、今年は、原因となる数種類のエンテロウイルスのうち、「エンテロウイルス71 (EV71)」という、脳炎や心筋炎を発症することがあるウイルスが検出されることが多いのです。特に嘔吐を繰り返したり、四肢の脱力や意識障害といった症状を認めた場合は神経系への感染の波及を疑い、医療機関に連絡を取ってください。発熱の高さは重症度の目安にはなりませんが、いつもより機嫌が悪い、活気がない、頭痛があるなどは要注意の信号です。主な感染経路は飛沫感染や糞口感染で、便中にはかなり長期に排出されます。

更新日時:2010年07月26日 13時47分

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澤江佳子

歯が抜けてしまったら(3)─移植とインプラント

永山センター歯科 歯科医師 澤江佳子

歯を失った時に自分の歯を有効活用できる移植は、自分の歯の周りの細胞が増殖して自分の骨と結合していくので、条件が整えば、早ければ2ヶ月位で歯の動きは止まり、4ヶ月位で噛めるようになります。しかしどうしても制限があります。

  1. 移植歯の問題があるため前歯には適用できない
  2. 奥歯も骨幅が狭くてサイズが合わなければ不可
  3. 骨の少ない人には骨をつくる処置が併用出来ないので不可

等々です。

そんな場合に適用されるのがインプラントです。インプラントは怖いと思われる方も多いのですが、本来歯のあった場所に、その方に合わせて多くの規格の中から最適のサイズを選択し、骨を回復する処置も併用出来るので確実な診査・診断をすれば移植よりもはるかに応用範囲が広いです。ただ、インプラントの植立後の術後管理(特にかみ合わせ)等はとても重要です。

更新日時:2010年07月26日 13時43分

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木幡義彰

がん検診は万全か?

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

がん検診には避けられない欠点として偽陰性、偽陽性の問題があります。

偽陰性とは“がんはあるが発見されないこと”で、どんなに優れた検査でも100%の精度ではなく、がんがある程度の大きさになるまでは発見できません。この欠点を補うには毎年検診を受けることが有効で、これを逐年検診といいます。

偽陽性とは“一次検診が陽性で、精密検査を受けたが、がんがないこと”で、考えようによっては無駄な精密検査を受けたともとれます。しかし精密検査をしなければ、がんの有無はわかりませんし、がんはなくても前がん病変が発見され、この段階での治療でがんを予防できることもあります。

なんといっても、がん検診は“早期発見、早期治療による救命の効果”という大きな利点をもたらします。欠点も理解して上手にがん検診を受けてください。

更新日時:2010年07月26日 13時41分

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武島英人

在宅医療41

武島内科クリニック 院長 武島英人

夏、真っ盛りですね。私は夏場、特に熱帯夜は、寝るときにアイスノンを使用しています。そしてタイマーのついた扇風機で1時間くらい、強さは一番弱くして寝ます。多摩地域は夜寝る前は蒸し暑いのですが、朝方急激に冷えるため風邪をひいてしまうことが多いのです。これで心地よい眠りが得られるはずです。体力を保つには睡眠が一番。

夏バテ防止には昔から高カロリー高タンパク質のウナギが勧められます。日本では肉を食べる習慣がなかったため、土用の丑の日と称してウナギを食べる習慣になったわけですが、他に牛、豚、鶏肉、鶏卵なども高カロリー高タンパク質です。夏は冷たいものをたくさん飲むため胃腸が疲れます。ご自分に合った栄養を摂取するとよいでしょう。私は海蛇エキスの『ラチカゴールド』で乗り切っています。当院でも販売しています。

更新日時:2010年07月26日 13時39分

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泌尿器科 伊藤貴章

小児の包茎はどうしたらいいの?

南大沢メディカルプラザ 泌尿器科 伊藤貴章

子どもの陰茎(おちんちん)は生まれてきた時には、真性包茎(皮をかぶっていてむけない)が普通です。小児の包茎をどうするかについては、以前より様々な議論がなされてきました。それらを集約すると、日本においては多くの医師が手術しないで保存的に扱っているようです。その理由としては次のことがあげられます。

  1. 小児の包茎は生理的なもの(生まれた時には包茎)であって、年と共に大多数はむけるようになる。
  2. 亀頭包皮炎(おちんちんの炎症)になっても、お薬で治り、繰り返すからといって重症になることはほとんどない。
  3. 小児の包茎手術は全身麻酔を必要とすることもあり、手術の合併症やリスクを考えると手軽に行うべきではない。
  4. 無理に皮をめくったりすると、かえって炎症を起こしやすくなる。
  5. 手術後、亀頭が露出されるようになると、まわりの子と見た目が違うことから、かえって精神的に不安定になったりすることがある。

以上の理由で、小児の包茎は安易に手術をすることはお勧めできません。

予防的に包皮の出口の部分を広げる方法として、中〜弱めのステロイドが入った軟膏を、出口を広げるように、内部にも入れるように、包皮をずりさげめくるように塗るとむけるようになり、仮性包茎の状態になります。無理にむくと、むけたまま戻らなくなることもありますし (嵌頓包茎)、炎症を起こすこともありますから必ず医師に相談した上で行ってください。たとえむけなくても、あまり心配してはいけません。決して無理にむいてはいけません。

更新日時:2010年07月20日 13時53分

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