多摩のお医者さん

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井上智雄

脂肪肝3

井上内科クリニック 院長 井上智雄

肝障害を生じる程の飲酒歴がなく (アルコール量 20g以下/日)、アルコール性肝障害に似た脂肪沈着を伴う肝障害は、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)と総称されます。NAFLDには組織診断で、肝細胞の脂肪沈着のみで病態がほとんど進行しない単純性脂肪肝と、炎症や線維化を伴い肝硬変から肝細胞癌を発症することもある非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)が含まれます。日本肝臓学会によると、NAFLDは検診受診者の8%にみられ、NAFLDの10~20%をNASHが占めることより、NASHの頻度は成人の0.5~1%と推定されています。

皮膚科医より一言

イボ(尋常性疣贅)はヒト乳頭腫ウイルスなどの感染により生じます。液体窒素での冷凍凝固療法が簡便で有効です。大きくなる前に治療しましょう。

更新日時:2010年03月01日 16時03分

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秋池成律

お口の健康158─やっぱり予防歯科(58)

あきいけ歯科医院 院長 秋池成律

当院の「予防・インプラントセンター」は、3月中オープンに向けて作業を急ピッチで進めています。内装はほぼ終わり、治療用の機械が入ればオープン出来る状態で、エレベーターの最終点検をしているところです。残るは、エントランスのスロープと緩やかな階段のコンクリート打ちとタイル張り、駐車場の拡張工事のみです。癒しの空間も、もう少しで完成です。

さて、ムシ歯の原因はミュータンス菌やラクトバチラス菌だけではないので、誤解しないで下さい。重要なのは、色々な菌が相互に影響し合ってムシ歯を作っていることを忘れないで頂きたいのです。バイオフィルムも口の中だけに出来るものではなく、あらゆる固体と液体の接するところに出来るのです。口の中では唾液のタンパク質に細菌が付着してバイオフィルムになり、プラークを作っていきます。

更新日時:2010年03月01日 16時01分

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澤江佳子

歯を失った後の治療について

永山センター歯科 歯科医師 澤江佳子

歯を失った後の治療方法は、失った本数・場所によって変わります。一番目立つのが前歯のため、前歯だけ治療をという方が時々いらっしゃるのですが、実は奥歯のかみ合わせが安定していない場合には、前歯単独の治療ではすまない場合があります。例えば、既に歯周病で奥歯を数本失われた後に入れ歯を入れていない場合、もしくは若い方でも放置した奥歯の虫歯がすり減って高さが低くなっている場合、歯ぎしり・かみしめが強い方の場合などで、本来お口の支えとなる顎の位置は奥歯の高さで決まるので、それが低くなると、下の前歯が上の前歯を突き上げてしまうのです。歯を失った後の治療方法は、大きく、

  1. ブリッジ
  2. 入れ歯
  3. インプラント

の3つに分かれます。それぞれに特性があり、ご自分に合った治療法を歯科医師とよく相談の上、選択して下さい。

更新日時:2010年03月01日 15時59分

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武島英人

在宅医療36

武島内科クリニック 院長 武島英人

3月、徐々に昼間の時間が長くなり、心も少し明るくなります。春は生命が宿る時期です。心を強く持っていきたいものです。

本年はノロウイルス感染症が1981年以来最多となっているようです。主な症状は嘔吐、下痢、発熱です。軽い方には嘔吐のみの場合もあります。注意しなければいけないのはお腹が冷えたから?と自己診断してしまう場合です。こんな時も吐き気、嘔吐を伴っていたらウイルス感染を頭の隅に入れてください。

感染力が大変強いので、吐物、下痢便は決して素手で触らぬようにしてください。消毒はよく流水で落とし、さらに塩素系漂白剤を薄めて手を洗うと効果的です。

特に高齢者で介護の必要な方は要注意です。脱水で入院となる可能性が高いのです。おかしいと 思ったら主治医と早めに連絡を取ってください。

更新日時:2010年03月01日 15時57分

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飯島敏彦

継承

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

今年の元旦も伊勢神宮に参拝しました。大晦日の名古屋は大雪。雪の神宮の静謐さを期待して近鉄特急に乗車。しかし長良川を渡ると雪はありませんでした。外宮から参拝を始め、猿田彦神宮を回り内宮へ。今年はいつになく人出が多い。式年遷宮まであと3年となり、宇治橋も昨年11月に新しく架け替えられたための賑わいのようです。私も新しい木曾ヒノキの手触りを確かめました。

神宮の式年は20年。なぜ遷宮をするか、色々な説の中で私が注目したのは宮大工や工匠などの技術を次世代に継承するためという説。医師の世界では近年血液検査、画像診断等が進歩し、つい忘れがちなのが理学的所見。顔色、舌、皮膚の視診、腹部やリンパ節の触診、胸部心肺音の聴診、それらは原始的ですが、重要な診断技術です。継承されるべき技術を若い医師へ伝えていきたいです。

更新日時:2010年03月01日 15時56分

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原田大朗

腰部脊柱管狭窄症とは(3)

ふれあい町田ホスピタル 整形外科医師 原田大朗

腰部脊柱管狭窄症の続きです。腰部脊柱管狭窄症は、年齢とともに骨が余分に増えたり、靭帯が厚くなってしまい、神経のトンネルの役割を果たしている脊柱管が狭くなることで、神経を圧迫し、下肢に痛みやしびれ、または間欠跛行といった症状が出る病気でしたね。

その治療法は、まず保存療法を組み合わせて行います。しかし、保存療法で満足いく改善が得られなかったり、下肢の麻痺や排尿障害がみられたら、年齢やご本人の希望により手術を検討します。 手術のほとんどは、椎弓切除術という背中から神経を圧迫している骨や靭帯を取り除く“除圧手術”を行います。

また、腰椎の不安定性による腰痛がある場合やすべり、側弯の矯正が必要な時は脊椎の固定手術を追加します。

症状と画像によって、除圧手術を行うだけの場合と固定手術とを合わせて行う場合があります。除圧手術だけなら術後2週間程で、固定手術の場合は3~4週間程で退院が見込めます。誰もがなりうる病気なので、症状が出たら、脊椎・脊髄の専門家にご相談ください。

更新日時:2010年03月01日 15時53分

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多田大樹

歯医者の仕事

京王堀之内阿部歯科医院 歯科医師 多田大樹

「身体の健康はお口の健康から」という話をよく聞きます。それでは実際に、お口の中の病気が全身にどのような影響があるのかご存知ですか? 例えば歯周病は、糖尿病や動脈硬化、高血圧症等のリスクになることは知られています。女性では早産や低体重児出産のリスクになります。

高齢者であれば、口腔衛生が不良なことで誤嚥性肺炎を起こす危険が高まります。また、しっかり噛めないことは内臓への負担を大きくします。噛み合わせが不正であれば、顎関節症だけでなく、偏頭痛や肩コリ、腰痛の原因となります。

逆に考えれば、歯科治療によってこれらの症状を改善させられる可能性があるということです。「患者さんが健康で幸せになるためのお手伝い」それが私達歯医者の仕事です。健康のために少なくとも年に一度は歯医者に行くようにしましょう。

更新日時:2010年03月01日 14時15分

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奈部浩一郎

糖尿病治療中の方へ 合併症を御存知ですか

田村クリニック 糖尿病・内科 奈部浩一郎

糖尿病と診断され、血糖値が高い状態が続くと、体の様々な臓器に障害、合併症を引き起こしてしまいます。そこで、糖尿病で通院中の皆様、以前この欄でも書かせていただきましたが、「糖尿病の三大合併症」の「三大」とは何を示すか、を覚えていらっしゃるでしょうか。そうです、「糖尿病の三大合併症」は、糖尿病性網膜症 (眼)、糖尿病性腎症 (腎臓)、糖尿病性神経障害 (神経) の3つですね。糖尿病と診断された方は、医師の指示に従い、これらの検査を定期的に受けることが重要です。

まず、糖尿病性網膜症の検査では、症状がなくても、きちんと眼底検査を受けることが大切です。糖尿病性腎症の検査では、初期ならば尿の検査でわかります。また、糖尿病性神経障害では手足のしびれ、感覚の異常、立ちくらみ等の症状が出ます。腱反射や振動覚、神経伝導速度などの検査があります。

これらの三大合併症は、主に細い血管、いわゆる細小血管の障害ですが、それとは別に太い血管、いわゆる大血管障害の検査、評価も非常に大切です。これらの大血管障害の検査も医師の指示に従って受けましょう。大血管障害の検査では主に頚動脈エコー、ABI/PWV、心電図などで動脈硬化の評価を行います。

糖尿病の方は定期的にこれらの合併症の検査を受けて、きちんと評価を受けることも大切です。

更新日時:2010年02月22日 11時12分

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梶山理嘉

冬の水虫

多摩ガーデンクリニック 皮膚科 梶山理嘉

冬場に多い皮膚トラブルの一つに、皮膚の「かさかさ」があげられると思います。気温が低く、乾燥した空っ風が容赦なく肌の表面から水分を奪っていくのですから、無理もありません。

しかし、ひと口に「かさかさ」といっても皮膚科の病気から考えると、色々な疾患から生じている可能性があります。アレルギーの代表格のアトピー性皮膚炎や、加齢による皮脂欠乏性皮膚炎等々があげられますが、痒みを伴う疾患なので患者様はこちらがお勧めしなくても受診してくださいます。

それに対して痒みがあまりないのが、足などの「かさかさ」です。冬だから皮膚が乾燥して硬くなっているのだと簡単に考えがちですが、調べてみると「水虫」が潜んでいることがあります。足底全体に白く粉を吹くような角質が厚くなっているような時は可能性が大です。このような状態を角質増殖型の水虫と呼んでいます。ご自分で判断が付きにくいので、皮膚科で診断してもらうことをお勧めします。

最近では爪の水虫は随分知名度が上がり、受診される方も多くなりました。爪水虫も同様に症状が乏しく、爪に濁りが出てくるのが特徴です。角質増殖型の水虫から爪水虫に発展することがあるようです。早めに発見して治療しておきましょう。

夏場のものとばかり思われがちな水虫ですが、毎年繰り返し出る方が多い理由は、冬場の治療にかかっているのかもしれません。長年つき合ってきた水虫に、そろそろさよならしませんか?

更新日時:2010年02月15日 14時32分

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塚本三重生

140台の血圧、放置しても大丈夫?

南大沢メディカルプラザ 循環器内科・心臓血管外科 塚本三重生

若い頃は血圧が低かったのに知らないうちに高くなり、健康診断を受けたら「血圧:要治療、要指導」などと書かれていて、ショックを受けている方はいらっしゃいませんか? ところが指摘を受けたにも関わらず、「まあ良いか。それほど高いわけじゃないし、それに何も症状はないし」で済ませていませんか?

では、どのくらいになったら治療を始める必要があるのでしょうか? 収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上あるいは拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上(140/90mmHgと書きます)を高血圧と呼びますが (メタボリックシンドロームでの高血圧の基準は130/85mmHgです)、これを放置した場合、脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが上昇します。また、血圧が高ければ高いほど脳卒中を発症するリスクが上昇することが知られています。ある研究グループが一年間で60歳以上の1000人中何人が脳卒中を患うかを調査した結果、血圧が120/80mmHg未満の人は7.3人であったのに対して、140〜159/90〜99mmHgの人は23.8人と約3倍、180〜/110〜mmHgでは61.7人で9倍近い発症率であるという結果が得られました。このことから、生活習慣の改善努力を行っても140/90mmHg未満とならなかった場合は降圧薬を内服することがすすめられています。ちなみに降圧目標は家庭血圧で125/80mmHg未満です。

さて、診察室で測定した血圧の160/90mmHgといった値をみて、「えっ? そんなに高いんですか? 家では120/70mmHgくらいですよ」とおっしゃる患者さんが少なからずいらっしゃいます。来院直後であったり、どうしても緊張してしまういわゆる白衣高血圧(必ずしも問題ないわけではありませんが)であったりで、高血圧症の方は、ぜひご家庭でも血圧測定をしていただきたいと考えています。

血圧が140〜160mmHg程度であっても、大抵の方は無症状です。しかし、いざ症状が出た時は大変なことになっている可能性があります。この先、心血管の病気にならないためには、しっかりした血圧管理が望まれます。

更新日時:2010年02月09日 10時15分

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