感染性胃腸炎
おがわクリニック 院長 小川愛一郎
1月中旬以降インフルエンザや感染性胃腸炎が増加してきています。一般診療所で使える簡易測定キットがないため確認出来ませんが、感染性胃腸炎の大半はノロウィルスのようです。潜伏期間は24~48時間、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛が主症状で特別な治療を必要とせず数日で軽快しますが、乳幼児や高齢者では特に脱水に注意する必要があります。ノロウィルスは空腸に感染して(1)水分の吸収能力を低下させ、さらに(2)体内から腸内へ水分が漏れるために下痢症状が起こるので、十分な水分補給が欠かせません。感染経路は糞口感染をはじめ複数あり、特に感染者の吐物や汚れた衣類の処理にはご注意ください。洗濯機で洗うと他の衣類に付着する恐れがあるので、バケツを使って次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が必要です。食材は、85℃以上で1分以上加熱すると安全です。
更新日時:2010年02月02日 18時21分
かみ合わせとバランス
永山センター歯科 歯科医師 澤江佳子
歯周病がそれほどひどくない方でも「以前よりかみにくくなった」「前歯の位置が少しずれた」という方がいます。歯の表面は、人体で最も硬いエナメル質で覆われています。むし歯菌がこのエナメル質を溶かす他に、食いしばりや歯ぎしりで擦り合わさることにより、少しずつ歯の形が変わります。また、顎にも「利き顎」があることも多く、利き顎の方の歯を使いすぎて、左右の形態の差が生じることもあります。冬場は寒さのため、かむための筋肉(咀嚼筋)がこわばるので、特に症状が進行することがあります。そのまま放置しておくと、力のアンバランスにより歯列不正やかみにくくなったりもします。かみ合わせが悪いと頭痛や肩こり等の症状に現れるだけでなく、消化にも良くなく、転倒しやすくなるというデータもあります。一度、歯のかみ合わせ状態をチェックしましょう。
更新日時:2010年02月02日 18時19分
乳歯の役割
京王堀之内阿部歯科医院 院長 村田紀明
乳歯は、平均的には、生後6ヶ月頃から生え始めます。もちろん、その主な役割は、食べ物を噛み砕くことですが、乳歯の場合は顎の成長を促す、という役も担っています。硬い食品をしっかりと回数をかけて噛むことにより、顎や歯が刺激を受け、より成長し、将来、永久歯が生えてくるスペースが確保出来るという面もあります。
しかし、硬い物を食べ続ければ、必ず顎が十分に成長して、自然と永久歯がきれいに並ぶ、というわけではありません。顎の大きさや形には、遺伝的な要素も大きく関わってきますし、顎と歯の大きさのバランスも、歯並びに大きく関わります。
そして、しっかりと噛む食生活を営むには、ムシ歯や歯肉炎、歯周病のない環境が第一です。しっかりと歯磨きをし、役目をゆずるその日まで、乳歯としての仕事を全うさせてあげてください。
更新日時:2010年02月02日 18時17分
小型犬の骨折
クラーク動物病院 八王子医院 院長 友久 学
ここ何年かトイプードルやチワワなどの小型犬を飼われる方が非常に増えています。それに伴い、これらの犬種に起こりやすい病気もよく見られるようになりました。その中でも特に難しいと思われるのが前腕骨の骨折でしょう。小型犬の場合、非常に骨の細い子が多いのでソファーから飛び降りたり、抱かれているところから落ちただけで簡単に折れてしまう場合がよく見られます。治療は、年齢、骨の折れ方、その子の活動性などを考慮して、プレート法、創外固定法、髄内ピン法、外固定法などを選択します。ただ小型犬の場合、術後、なかなか骨が出来てこない等の合併症が起こりやすいので、手術の際出来るだけ骨折部周辺の組織を傷つけないようにすることが必要です。そのためここ最近では、創外固定法といって組織侵襲が少ない手術法を選択する場合が増えています。
更新日時:2010年02月02日 18時08分
在宅医療35
武島内科クリニック 院長 武島英人
2月、寒さが骨身にしみますね。昨年は新型インフルエンザが私達をパニックに陥れました。残念ながら、亡くなった方もおります。新型インフルエンザに関しては多くの人は免疫を持っていません。そのためワクチン接種で免疫を作るのが最も一般的です。流行は若年者に多くみられ、そのほとんどが軽症で済んでいます。最近では50代以降の方にも感染が広がっているようです。50代以降は重症化の危険因子を持っているため、70代~80代に感染が広がっていくのも時間の問題と思われます。特に集団生活をしている老人ホーム、病院などは厳しく感染者を遮断せねばなりません。私は普段からマスク、室内の加湿を怠りません。冷水浴をやって自律神経を鍛えています。それでも、万全とはいえません。何よりも、心労を避け、よく眠ることが大切です。
更新日時:2010年02月02日 17時49分
過敏性腸症候群(IBS)
多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や腹部不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患です。
腸の運動異常によって、痛みなどを感じやすくなるとともに、腸の動きが過剰になるタイプでは下痢に、動きが緩慢になるタイプでは便秘になります。また、下痢と便秘を交互に繰り返すタイプも
あります。
腸の機能(働き)の病気なので、腸に腫瘍ができたり、炎症が起きることはなく、レントゲンや内視鏡の検査では異常は認められません。
IBSの要因としてストレスが大きく関与しています。緊張した時に急にお腹が痛くなり下痢になる…といった症状を繰り返すようなら、それはIBSかもしれません。症状が続いて日常生活に支障をきたすようであれば、我慢せずに消化器内科などを受診されることをおすすめします。
更新日時:2010年02月02日 17時46分
脂肪肝2
井上内科クリニック 院長 井上智雄
脂肪肝はアルコール性と、非アルコール性に大別されます。近年、肥満や糖尿病、高脂血症など生活習慣病の増加に伴い、非アルコール性脂肪肝が増加しています。日本肝臓学会のまとめでは、検診での脂肪肝の現状は、受診者の20%~30%は脂肪肝で、年々増加しています。脂肪肝の70%で肥満があり、メタボリックシンドローム診断基準での脂質代謝異常は50%、高血圧は30%、高血糖は30%とそれぞれ合併しており、メタボリックシンドロームの合併は30%でした。45歳以上では60%以上に耐糖能異常を伴います。非飲酒者の脂肪肝では40%に肝障害を伴い、ウイルス性肝炎を除いた肝障害の90%を占めます。
皮膚科医より一言
花粉アレルギーは湿疹・蕁麻疹の原因になります。花粉症の時期に皮膚のかゆみが出る方は、花粉アレルギーの検査を受けてみてください。
更新日時:2010年02月02日 17時44分
お口の健康157─やっぱり予防歯科(57)
あきいけ歯科医院 院長 秋池成律
前回お話しした「予防・インプラントセンター」は開設に向け現在、急ピッチで準備を進めておりますが、3月オープンになりそうです。お詫び申し上げます。それまでは予防、インプラントに関するご相談、処置等は『あきいけ歯科医院』でお受けいたします。
さて、前回の続きです。ミュータンス菌に代表される、見えている歯の部分に生活する菌でもう一つ代表的なものが「乳酸桿菌 (ラクトバチラス菌)」で、自身では付着能力は低く、ムシ歯や銀歯の周りから多く検出されます。銀歯が増えると隙間が増えて、ラクトバチラス菌が増え、きれいな環境になると無くすことが出来るので、歯磨きを頑張ったり、適合の良い修復でやりかえると生存出来なくなります。この菌は良いこともしていて、消化器等に存在してPHを下げて他の菌の増殖を抑えています。
更新日時:2010年02月02日 17時39分
腰部脊柱管狭窄症とは(2)
ふれあい町田ホスピタル 整形外科医師 原田大朗
前回の続きです。腰部脊柱管狭窄症とは、年齢と共に骨や椎間板、靭帯が厚くなり、神経のトンネルの役割を果たしている脊柱管が狭くなることで、神経を圧迫して、下肢に痛みやしびれといった症状が出てくる病気でしたね。
下肢の痛みやしびれ、間欠跛行が出てきたら、この病気を疑った方がいいでしょう。ただし、下肢の動脈が詰まる「閉塞性動脈硬化症」との鑑別が必要なので、症状が出たら整形外科を受診してください。
さて、治療法をお話しします。病院では診察後、レントゲン、MRIの検査を行います。腰部脊柱管狭窄症と診断された場合、内服薬 (鎮痛剤や神経の血行を改善する薬)、外用薬、点滴、各種ブロック注射、装具、リハビリ等の保存療法を組み合わせて行います。
ただし、保存療法で患者様の満足いく改善が得られなかったり、下肢の麻痺や排尿障害がみられたら、年齢や患者さんとご家族の希望にもよりますが、手術を検討します。こうした症状が出てきたら、抱え込まず、脊椎、脊髄の専門医にご相談ください。
更新日時:2010年02月02日 17時34分
頻尿はすなわち過活動膀胱ではない!!
南大沢メディカルプラザ 泌尿器科 伊藤貴章
過活動膀胱について
頻尿の原因として最近話題なのは、過活動膀胱といわれるものです。高齢男性の場合は前立腺肥大症に伴うものが最も多いようです。女性の場合は骨盤底筋が年齢とともに弱くなることが原因であったりしますが、多くは原因が特定出来ません。症状は、昼間の頻尿 (8回以上)、夜間頻尿 (1回以上) の他に、急にトイレに行きたくなり我慢出来ない感じ (尿意切迫感) や間に合わなくて漏らしそうになる (切迫性尿失禁) などです。治療としては、高齢男性の場合は前立腺肥大症の治療をまず行います。女性の場合は抗コリン薬という膀胱の過剰な活動を抑える薬を用います。抗コリン薬で効果のない場合は他の病気の可能性もあり、歳のせいと諦めず、専門医に相談しましょう。
過活動膀胱以外の頻尿
膀胱知覚過敏(過知覚膀胱)
症状としては過活動膀胱と同じく昼間や夜間の頻尿を認めますが、急に行きたくなる感じや間に合わなくて漏らすようなことはあまりありません。どちらかというと、いつもトイレに行きたい感じがある、いつも下腹部に違和感を感じる、といった症状が続きます。昼間の頻尿の割に、夜間はあまりトイレに起きないといった方や、季節や食べ物に影響を受ける方もおられます。頻尿でも抗コリン薬であまり効果のない方は、この膀胱知覚過敏を考えても良いでしょう。膀胱知覚過敏がさらに悪化した状態が、間質性膀胱炎という、原因がよくわからない慢性膀胱炎といわれています。また男性の場合は慢性前立腺炎の場合もあります。
残尿(排尿した後に膀胱に尿が残る)が多い場合
残尿が多い場合も頻尿の原因となります。症状は昼間や夜間の頻尿の他に切迫感や切迫性尿失禁など過活動膀胱とよく似ています。通常本人に残尿感(残った感じ)はあまりありません。この状態を過活動膀胱と診断して抗コリン薬を飲み続けますと、よくならないばかりか残尿量が増え腎臓に悪影響を与えるようになりますので、専門医に相談する方が良いでしょう。
その他
膀胱癌や尿路結石でも頻尿が主症状となることがあります。
更新日時:2010年01月25日 12時04分