マイタウンホームドクター

痛風①

おがわクリニック
院長 小川愛一郎

顔写真

   痛風は、体内に溜った尿酸に対して白血球が攻撃することで発症します。古くは恐竜のティラノサウルスにも認められ、アレクサンダー大王、フビライ・ハン、レオナルド・ダ・ビンチ、ニュートン、ダーウィン等、歴史上の人物も苦しんできました。日本では明治以前に報告はなく、明治以降、特に1960年代になって急増しました。圧倒的に男性に多く、哺乳類ではヒトのほか大型類人猿と犬のダルメシアンに認められます。爬虫類も発症します。尿酸はプリン体と呼ばれる物質から分解された老廃物で、多くの生物は尿酸をさらに分解する酵素「ウリカーゼ」を持っているのに対し、ヒト等の高等霊長類は進化の過程でこの酵素が働かなくなり、尿酸が体内に蓄積しやすくなってしまいました。尿酸は産生過剰か排泄低下状態になると、関節や腎臓、皮下組織等に結晶として蓄積するようになります。