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漢方コラム(75) めまいの漢方

こだま堂漢方薬局
薬剤師 長峯輝明

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   春の訪れは気分が良いものですが、意外に病気の相談が増える時期でもあります。めまいの相談は1年のうちで一番多い季節かもしれません。東洋医学で考えるめまいは、血が足りない、気が足りない、水が溜まっている、気が上っているなどの体質の種類があります。特に水が溜まっている、気が上っているめまいは症状が強く、吐き気、頭痛などを伴うことが多いです。舌の色を見て、舌苔がべっとりしていると、悪い水が溜まっていると考えます。そのときに使う「半夏白朮天麻湯」(はんげびゃくじゅつてんまとう)は代表的な処方ですが、実は中国の処方では気を増やす人参・黄耆は効果を妨げるとして取り除かれています。取り除くと「二陳湯」という処方に近くなり、こちらの方がよく効く場合があります。悪い水は胃腸が弱っていると溜まりやすくなります。食事に注意し、胃の調子を良くしておくこともめまい予防に効果的です。