マイタウンホームドクター

眼振検査

ハーモニーみみ・はな・のどクリニック
院長 宮下久夫

顔写真

   内耳の平衡器官(前庭・三半規管)と眼球運動は、反射的に調節され(前庭動眼反射)、体が動いても視野がぶれる(ビデオカメラの手ぶれ状態)ことはありません。この器官に異常があると、めまい(主に回転性)が起きて、眼振(眼球の衝動的な運動)が観察されることがあります。このとき使用する特殊な「フレンツェルメガネ」は、被検者の焦点が合わないように、検者には眼球運動が拡大して見えるよう照明付の凸レンズを使用し、暗室で検査します。三半規管の位置に合わせて頭部を回転し、左右のどの頭位でどのような眼振が起きるかを観察します。耳鼻咽喉科で最も多い「良性発作性頭位めまい」は、前庭の耳石が三半規管に迷入して起きると考えられ、頭位による眼振から推測されます。異常な眼振や持続するめまいには、延髄、小脳、大脳などの中枢性の障害も考慮する必要があります。