マイタウンホームドクター

井上智雄

スギ花粉症の初期療法

井上内科クリニック 院長 井上智雄

今年はスギ花粉の飛散量が多いようです。スギ花粉症は、重症の方ほど、花粉がわずかに飛び始めた直後から過敏に反応し始めるため、発症時期も早く、花粉の飛散量が増えた時の症状も重くなります。軽症の方でも症状が重くなった時点ではスギ花粉に対する過敏性が亢進しており、治療効果も低くなります。このため花粉症の治療…

井上智雄

伝染性単核球症

井上内科クリニック 院長 井上智雄

伝染性単核球症は比較的稀な疾患ですが、この3ヶ月間で患者さんを5人診る機会がありました。 EBウイルスは不顕性感染として多くの方が症状もなく感染しているウイルスですが、ときに伝染性単核球症を発症します。若年者に多く、高熱、扁桃炎、頚部リンパ腺腫脹及び頭痛、関節痛や全身倦怠感などが症状です。血液検査での異型…

井上智雄

脂肪肝8

井上内科クリニック 院長 井上智雄

単純性脂肪肝でも、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)でも、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)の治療は食事療法と運動療法によって生活習慣を是正し、合併する肥満、糖尿病、高脂血症や高血圧を改善することが基本になります。食事療法は、糖尿病の食事療法と一緒で標準体重を目安に総カ…

井上智雄

脂肪肝7

井上内科クリニック 院長 井上智雄

非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)の予後は、病態がほとんど進行しない単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、大きく異なります。 NASHの肝生検所見は3年〜6年の経過で、30%〜50%が悪化し、40%〜50%が変わらず、20%〜30%が改善したと報告されています。背景にある…

井上智雄

脂肪肝6

井上内科クリニック 院長 井上智雄

脂肪肝から、進行すると肝硬変や肝細胞癌を合併する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を発症する過程には、複数の要因が関与すると考えられています。代表的要因に酸化ストレスがあります。前回、脂肪酸代謝が脂肪肝の発症に重要であるとお話ししました。脂肪酸は細胞内でミトコンドリアやぺルオキシソーム、ミクロソームなど…

井上智雄

脂肪肝5

井上内科クリニック 院長 井上智雄

脂肪肝で肝細胞の中に溜まる脂質はトリグリセリド(中性脂肪:TG)です。肝細胞に入ってきたり肝細胞で合成されるTG量と、肝細胞から出ていったり肝細胞で消費されるTG量とのバランスが崩れると、脂肪肝になります。TGは3個の脂肪酸がグリセロールに結合してできます。TGの蓄積には脂肪酸の代謝が重要に関わっています。肝細…

井上智雄

脂肪肝4

井上内科クリニック 院長 井上智雄

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は 肝障害を生じる程の飲酒歴がなく(アルコール量:20g 以下/日) 画像診断(超音波など)で脂肪肝と診断され ウイルス性肝炎等の他の原因による肝疾患がないこと により診断されます。前回お話ししたように、NAFLDには、単純性脂肪肝と肝硬変になり肝細胞癌を発症するこ…

井上智雄

脂肪肝3

井上内科クリニック 院長 井上智雄

肝障害を生じる程の飲酒歴がなく (アルコール量 20g以下/日)、アルコール性肝障害に似た脂肪沈着を伴う肝障害は、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)と総称されます。NAFLDには組織診断で、肝細胞の脂肪沈着のみで病態がほとんど進行しない単純性脂肪肝と、炎症や線維化を伴い肝硬変から…

井上智雄

脂肪肝2

井上内科クリニック 院長 井上智雄

脂肪肝はアルコール性と、非アルコール性に大別されます。近年、肥満や糖尿病、高脂血症など生活習慣病の増加に伴い、非アルコール性脂肪肝が増加しています。日本肝臓学会のまとめでは、検診での脂肪肝の現状は、受診者の20%〜30%は脂肪肝で、年々増加しています。脂肪肝の70%で肥満があり、メタボリックシンドローム診…

井上智雄

脂肪肝1

井上内科クリニック 院長 井上智雄

現在、メタボリックシンドローム対策として特定健診が行われています。肝臓で、メタボリックシンドロームと関連した疾患に脂肪肝があります。 脂肪肝とは、肝細胞の中に脂肪滴として脂質が過剰に溜まった状態です。フランス料理に使われるフォアグラは高度な脂肪肝で、蓄積した脂肪により本来の肝臓の色と異なる白色調を呈し…