マイタウンホームドクター

高橋正明

寄生虫のはなし

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

一口に寄生虫と言っても線虫、吸虫、条虫、原虫と様々な種類がおり、起こす症状も実に千差万別です。この紙面ではとても書ききれません。 注意していただきたいのは、自分で捕まえた生物を自己流で料理したり、海外でゲテモノを食したりすると、現代でも寄生虫に入り込まれる危険性があるということです。回虫や蟯虫のように…

飯島敏彦

祈り、そして希望

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

東の水平線から昇る神々しい朝日。ここがまさに神仏宿る極楽か、と思う神秘さに身震いしました。東北の無医村診療に携わった40年前の浄土ヶ浜での体験でした。そして今、この地が驚天動地の大震災を被るとは…。世界の人々が、信仰の違いを越え、死者の冥福を祈って下さる。物心両面からの全力のご援助は暗さからの恐…

高橋正明

肝機能検査について

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

健診やドックのメニューには、まず必ず肝機能検査という項目があります。ちょっと詳しい検査だと、AST・ALT (GOT・GPT)、γGT、ALP、TB、ChE、alb 等々やたら項目が多いことにお気づきになると思います。肝臓が行っている仕事は多岐にわたっており、1つで全体の状態を把握できるような便利な指標がないためです。それに…

飯島敏彦

備えよ、常に

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

もう数十年前になるでしょうか。厳冬のワシントン・ポトマック川で起きた旅客機墜落事故の際のことです。懸命な救出作業中のTV画面に最後の男女二人が映りました。その時、今にも沈みそうな男性がもう一人の女性に「早くロープにつかまれ」と合図し、彼は二度と上がってはきませんでした。とっさに判断した、まさに究極至高…

木幡義彰

鼻からの胃カメラ

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

最近“楽に受けられる胃カメラ”として経鼻内視鏡が普及してきました。当院では2007年度から導入し、受診者の希望で経鼻か経口かを選択出来、2009年度には上部消化管内視鏡検査1775件中、1369件(77%)が経鼻内視鏡です。両方を経験された方の多くは、再診時には鼻からを希望されます。また、初めて内視鏡を受け…

高橋正明

産業医のつぶやき2

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

産業医のところに、体調不良で相談にいらっしゃる方がいます。「眠れない」、「胃腸の調子が悪い」、「なんとなくだるい」など症状は様々。たいてい病気といえない場合が多いのですが、よくお話を伺うと、うつ状態ではないか?と思われる方が時々いらっしゃいます。ご本人にそう説明しても、「いや、そんなことはない」と言…

飯島敏彦

気になるあの人

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

いつもの出勤の朝のこと。いつもの電車を待っていました。いつものベンチで電車を待つ70歳過ぎの上品な女性がいませんでした。それが数日続くと何となく気になります。引っ越したのか、仕事を辞めたのか、体を悪くしたのだろうか。別に自分に何かが出来るわけではないのですが、想像し、心配もします。日々の診療でも同じで…

木幡義彰

がん検診は万全か?

多摩海上ビル診療所 内視鏡室長 医師 木幡義彰

がん検診には避けられない欠点として偽陰性、偽陽性の問題があります。 偽陰性とは“がんはあるが発見されないこと”で、どんなに優れた検査でも100%の精度ではなく、がんがある程度の大きさになるまでは発見できません。この欠点を補うには毎年検診を受けることが有効で、これを逐年検診といいます。 偽陽性とは“一次検診…

高橋正明

産業医のつぶやき

多摩海上ビル診療所 副院長 高橋正明

皆さんは産業医をご存知でしょうか?当院では企業との産業医契約も行っています。その職務は、働く人の健康障害の予防と心身の健康保持・増進などです。具体的には健診結果から助言を行ったり、体調不良の人の相談にのったりします。職場面談で感じることは、残業過多で休養が不足している人がとても多いことです。夜中まで…

飯島敏彦

抱きしめる

多摩海上ビル診療所 院長 飯島敏彦

最近、家族内の凄惨な事件が後を絶ちませんね。私は、社会の絆の破綻が一つの原因で、その綻びの責任は大人にあると思います。もう亡くなりましたが、田舎医者の叔父は、子どもの診察時には、最後に必ず膝に座らせて頭を撫ぜ、母親に「お子さんを一日一回は強く抱きしめてください。お子さんは必ずあなたに愛情を深く感じ、…