マイタウンホームドクター

寄生虫のはなし

一口に寄生虫と言っても線虫、吸虫、条虫、原虫と様々な種類がおり、起こす症状も実に千差万別です。この紙面ではとても書ききれません。 注意していただきたいのは、自分で捕まえた生物を自己流で料理したり、海外でゲテモノを食したりすると、現代でも寄生虫に入り込まれる危険性があるということです。回虫や蟯虫のように…

肝機能検査について

健診やドックのメニューには、まず必ず肝機能検査という項目があります。ちょっと詳しい検査だと、AST・ALT (GOT・GPT)、γGT、ALP、TB、ChE、alb 等々やたら項目が多いことにお気づきになると思います。肝臓が行っている仕事は多岐にわたっており、1つで全体の状態を把握できるような便利な指標がないためです。それに…

産業医のつぶやき2

産業医のところに、体調不良で相談にいらっしゃる方がいます。「眠れない」、「胃腸の調子が悪い」、「なんとなくだるい」など症状は様々。たいてい病気といえない場合が多いのですが、よくお話を伺うと、うつ状態ではないか?と思われる方が時々いらっしゃいます。ご本人にそう説明しても、「いや、そんなことはない」と言…

産業医のつぶやき

皆さんは産業医をご存知でしょうか?当院では企業との産業医契約も行っています。その職務は、働く人の健康障害の予防と心身の健康保持・増進などです。具体的には健診結果から助言を行ったり、体調不良の人の相談にのったりします。職場面談で感じることは、残業過多で休養が不足している人がとても多いことです。夜中まで…

「メタボではありません」にご用心

メタボリック症候群(メタボ)と内臓脂肪の怖さについて以前ご紹介しましたが、健診結果に「メタボではありません」と書いてあると安心してしまう方もいるかもしれません。ところが、動脈硬化はメタボでなくても起こるのです。 最近、腹囲の数値を見直すべきとの意見も出ていますが、今のところメタボ健診では男性85cm、女性…

肥満と内臓脂肪について

内臓脂肪の蓄積による肥満の弊害としてはメタボリック症候群(メタボ)が有名ですが、脂肪肝や以前ご紹介した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の原因ともなります。 肥満により脂肪が増えると、脂肪組織からはアディポサイトカインと呼ばれる様々な物質が分泌され、これらにより膵臓から分泌されるインスリンの効き目が悪くな…

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

SASは、睡眠中に大きないびきをかき、呼吸が止まったり止まりかけたりする状態が断続的に繰り返される病気です。肥満などにより舌根が沈下し、気道が塞がれることが原因といわれています。このため、日中強い眠気を感じたり集中力が欠けたりして、居眠り運転で事故などを起こすといわれています。ところが最近の研究で、SAS…

感染経路にあわせた予防について

病原体の人体への侵入経路は、ウイルスや細菌などにより各々異なっています。 インフルエンザは基本的には飛沫と接触により感染し、それは今回の新型でも同様のようです。飛沫感染は、咳やくしゃみにより飛散したウイルスを吸い込むことで感染しますが、飛沫が届くのは1〜2m以内といわれます。接触感染は、皮膚に付着しての…

新興再興感染症について

人類はワクチンや抗生物質の開発、衛生管理等により感染症を克服してきました。しかし、今なお、感染症は人々に脅威を与えています。 新型インフルエンザのようにここ数十年で新たに発見された感染症を、新興感染症と言い、数年前騒動になった SARS や BSE (狂牛病) も新しく発見された病原体によるものです。 これとは…

慢性化するウイルス肝炎について

慢性化して肝硬変や肝癌を起こすのは、B型とC型です。日本ではC型が大部分で、輸血や血液製剤などにより感染しました。近年ペグインターフェロンとリバビリン製剤の併用で、飛躍的に治癒率が上昇しています。 B型は、我が国においては成人が感染しても大体は急性肝炎で治癒し、慢性化するのは出産時の母子感染がほとんどの為…