マイタウンホームドクター

武島英人

終末期への準備

武島内科クリニック 院長 武島英人

長い冬が終わり春真っ盛り。寄稿中の今、桜が綺麗に咲いています。風が吹く度に舞う桜は胸に染みます。日本を象徴する花ですね。さて、先日新聞に終末期患者に対する救急隊員の対応として、心肺停止後の蘇生処置不要を事前に書面で残している場合はかかりつけ医へ確認した上で処置は中止するとありました。しかしながら、容…

渡辺裕士

近視と遠視の最前線

多摩センター わたなべ眼科 院長 渡辺裕士

近視は遠くを見るときは像がぼやけて、近くのものは見やすい状態です。一方で、遠視は「遠くがよく見える」と思われがちですが、そうではなく、遠くも近くも原理的には、はっきりと見ることができません。このため小児の遠視の患者さんは、視力に異常がみられる場合も少なくありません。最近では、眼球の前後長が過度に伸び…

星野伸二

大人の長引く咳について

ふれあい町田ホスピタル 総合診療科 星野伸二

大人の長引く咳の原因疾患として、喘息・咳喘息・アトピー咳漱・慢性閉塞性肺疾患・副鼻腔気管支症候群・逆流性食道炎(胃食道逆流症)・感染後咳漱(百日咳・マイコプラズマ肺炎)があります。他に肺癌や肺結核の初期症状である可能性、肺炎や心疾患(心不全)などの重篤な疾患を念頭に置きます。百日咳とマイコプラズマ肺…

宮下久夫

音響性難聴

ハーモニーみみ・はな・のどクリニック 院長 宮下久夫

大音響のロックコンサートの後で耳鳴りや耳閉感を覚え、聴力検査で内耳性難聴を認めることがあります。この時の音圧レベルは、地下鉄の騒音並み(100デシベル)以上と推測されています。これは(急性)音響性難聴で、爆発音などによる「音響外傷」と同様に、音の振動を電気信号に変えて伝える内耳有毛細胞の障害と考えられて…

亀谷 学

プライマリ・ケアについて㉝

あいクリニック中沢 院長 亀谷 学

   プライマリ・ケアでは、患者さんのライフサイクルに沿って診療します。生後6ヶ月から2歳頃迄には、母親から受けた免疫力が低下し、咽頭炎や急性胃腸炎などのウイルス感染症に繰り返しかかりやすくなります。保育園など集団生活での感染が多く、ほとんどが抗菌薬なしで治ります。便秘や、便に血がまじる、乾燥肌…

武島英人

体内リズムを保つ

武島内科クリニック 院長 武島英人

4月、春眠暁を覚えず。春は眠いです。徐々に気温が上がっていくと体は気持ちが良いのでしょう。私たちの体は朝目覚めると日光が光信号となり脳に届き体内時計のリズムを調整します。交感神経を活性化するために血圧を上げ、血糖値を上昇させるホルモンを分泌し活動しやすくします。春は昇進、転勤、入学で不慣れな生活になり…

石野 泰弘

高濃度乳腺(デンスブレスト)

聖ヶ丘病院 診療協力部長 石野 泰弘

乳癌の早期発見に欠かせないマンモグラフィ検診ですが、今、高濃度乳腺(デンスブレスト)による「マンモでは見つからない・見つけにくい乳癌」が問題になっています。マンモグラフィの写真では乳腺は白く、脂肪は黒く写りますが、高濃度乳腺の人は乳腺が多いため、写真は全体的に白が多くなります。癌も通常は白く写るため…

渡辺裕士

網膜静脈閉塞症の最前線

多摩センター わたなべ眼科 院長 渡辺裕士

「網膜静脈閉塞症」とは、網膜の静脈が閉塞する(血管が詰まって血液が流れなくなる)病気です。血圧が高くて眼底出血があると言われたとなれば、この病気を念頭に考えます。 急激な視力低下、突然の視野障害が代表的な症状です。原因は高血圧が最も多く、高血圧により網膜の血管が弱って発症します。検査は病変の範囲、血管…

星野伸二

高齢者のサルコペニアとフレイル

ふれあい町田ホスピタル 総合診療科 星野伸二

我が国では、75歳以上の後期高齢者人口の割合が1/8以上で、高齢者特有の筋力低下(サルコペニア)と虚弱(フレイル)を抱えた人が増加しています。ともに加齢に伴う機能低下を意味し、要介護に至る原因になります。両者とも歩行速度低下及び筋力低下が重複し、フレイルの要因としてサルコペニアは捉えられます。また、病態に…

宮下久夫

スギ花粉症

ハーモニーみみ・はな・のどクリニック 院長 宮下久夫

スギ花粉によるアレルギー性鼻炎は、この時期日本の国民病ともいわれ、東京都では人口の2割以上が罹患しており、排ガスも誘発の原因といわれています。スギの雄花1個に40万個の花粉があり、1本のスギの木に数万個の雄花があるとすると、スギ林から飛散する花粉量は膨大な数に上ります。東京では、スギの飛散期は2月~4月頃で…