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Date: Sep 29, 2020
Author: 編集部 96 コメントはまだありません

ミミズの薬と聞いたら、びっくりしますよね。生薬名を「地竜(じりゅう)」といい、解熱剤として承認された歴とした医薬品です。漢方的には清熱の他、鎮痙、降圧、止咳、活絡などの効能があります。普通の解熱剤にない利点は、この鎮痙作用です。小児に多いですが、高熱が原因で熱性痙攣を起こすことがあります。その場合、解熱剤と一緒に抗痙攣薬を処方されますが、薬が効きにくいケースもあるようです。インフルエンザの発熱時に薬が効かず、何度も痙攣を起こすと相談されたことがあります。地竜と牛黄(ごおう)(牛黄も清熱・鎮痙作用があります)を飲んでもらったところ、その後は痙攣を起こすこともなく、良くなりました。地竜は、痙攣だけでなく、活絡(経絡の流れを良くする)作用から、しびれや筋力低下に用いる漢方薬「補陽還五湯(ほようかんごとう)」にも含まれています。身近なミミズもいろいろ役に立っていて面白いですね。