もしもし編集部コラム
「聞いていただきたい歌があります!」
編集:恒住

ある方から紹介された歌がとても良くて、「ぜひ話を聞きたい」と取材しました。それが『ハレルヤ~君の笑顔に出会えますように~』。貧困地域に住む世界の子ども達を「ユニセフ共同募金活動」「ダルニー奨学金募金活動」「ベルマーク収集活動」などを通して支援する、多摩桜の丘学園の活動「さくら国際支援隊」を盛り上げようという思いから作ったテーマソングです。
2021年4月、国際理解教育授業の一環としてスタート。同学園の小学部4人・高等部3人の計7人の生徒が、シンガーソングライターである吉岡研一郎さんの指導のもと取り組み始めました。
まずは子どもたちが、遠い国に住む少女へと思いを巡らせ、「今、何をしているの?」「今、幸せですか?」とラブレターを書き、その中から、7人みんながそれぞれの思いを出し合い、良いと思う言葉を選びました。
「ネガテイブな気持ちを書いてみたり、貧しい国のことを考えたりしました」
「1人でも多くの貧しい人を救いたいとの思いを込めました」
「世界の貧しい人たちや子ども達に聞いてもらって、励まされて、頑張ろうと思って欲しい、つながりたいなと思いました」
そして、その選ばれた言葉を、吉岡さんがつむぎ、歌詞として作り上げて曲をつけました。
「夏休み明けから歌い始めたものの、なかなか声が出なくて。録音した音の波形を見たら、生徒達の声量が足りず真っ平らな線になっていました。『これじゃダメだ。この線を歌の心電図だと思って命を吹き込め!』と厳しく発破をかけました」と吉岡さん。
この言葉で、子ども達の顔つきは変わります。コロナ禍で集まっての練習はなかなか難しい中、自宅で週末に練習をし、声を出すように頑張ったのです。
「最初はやだな、とやらされてる感じだったけど、やっていくうちに歌の練習の日が待ち遠しくなって、自信を持って大きい声が出せるようになりました。努力すればするだけ結果が出ることが実感でき、これからも努力しようと思う」
「ストレスが発散できて、楽しく達成感も味わえました」
「歌うことの楽しさや面白さを、さらに感じました」
と子ども達も話します。
「ただし、『歌って、それで終わりじゃないよ』とは言っています」と吉岡さん。
「まずは学校のみんなに聴いてもらって、この歌を歌っている動画を見てもらわないと。そして、多くの人にも聴いて、見てもらわないと。それは7人が率先してやらないと。僕は、そのバックアップはしていきます。受け取った大人達は、ぜひいろんな人達に勧めてもらいたいですね」
歌を聴いた人の心が動き、支援の輪を広げることがこの歌の目的です。
〝君は今、何をしていますか?〟
〝どうして泣いているの 何があったの?〟
〝どうして人は生まれてくるのだろう〟
〝どうして人は傷つけ合うのだろう〟
〝君は君らしく笑っていてね 僕がその笑顔を守るから〟
〝君の笑顔に出会えますように〟
素直な言葉が、心に刺さります。
7人の生徒は、自分たちのことを「七匹の番犬」と名付けました。自分たちが世界中の困っている子達を守るんだ! そんな思いがそこにはあります。
歌はYoutubeで聴くことができます。ぜひ、一度と言わず何度でも聞いてください!
#多摩市 #多摩桜ヶ丘 #さくら国際支援隊 #ハレルヤ