オンライン講演会「野生動物を救護する〜動物園にできること〜」
野生動物は、交通事故にあったり、釣り糸に絡まったり、野良猫や野良犬に襲われたりと、さまざまな理由で傷ついており、そのなかには希少動物も含まれています。救護された希少動物は、運よく一命をとりとめても野生でくらしていくことが困難な場合もあります。動物園ではそうした動物を引き受け、飼育し繁殖させることを通して保全に貢献しています。また、展示などを通して動物たちが置かれている状況を伝えることができます。
この講演会ではどうぶつたちの病院 沖縄 理事長の長嶺隆氏を招き、フィールドから救護された動物を受け入れる現場と、そうした動物のさらなる受入れ先である動物園の現場から、救護される野生動物の実態などをご紹介し、野生動物が置かれている現状や動物園にできる保全について考えます。
◆講演1「野生動物を救護する ~希少種の保全から地域づくりまで~」 長嶺隆氏(どうぶつたちの病院 沖縄 理事長)
野生動物を救護する意味はどこにあるのでしょうか? スズメやヒヨドリなどの普通種は救う価値があるのでしょうか? 希少な野生動物だけを救うべきなのでしょうか? 救護される野生動物を通じて、私たちは何を学ぶのでしょうか?
◆講演2「アカガシラカラスバト ~東京の鳥を守る」小島善則氏(多摩動物公園 野生生物保全センター)
小笠原諸島に固有の鳥アカガシラカラスバトは環境省のレッドリストのIA類(CR)に記載される絶滅危惧種で、天然記念物にも指定されています。小笠原で保護されたアカガシラカラスバトの、都立動物園での飼育繁殖の取組について紹介します。
◆講演3「クロツラヘラサギ ~保護された個体の活躍」石井淳子氏(多摩動物公園 野生生物保全センター)
東アジアを中心に生息し、冬になると日本にも渡ってくるクロツラヘラサギ。野生で飛翔できなくなり保護された4羽の個体が多摩動物公園に来園しました。ハンディを負いながらも飼育方法の工夫によりたくさんの子孫を残すことができた個体もいます。そんな保護個体の活躍を中心に、動物園でのクロツラヘラサギの管理方法について話します。
◆講演4「ツシマヤマネコ ~井の頭自然文化園が取り組む保全と飼育」唐沢瑞樹氏(井の頭自然文化園 飼育展示係)
井の頭自然文化園では平成12年からアムールヤマネコの飼育を開始し、同18年からは環境省と日本動物園水族館協会が進めるツシマヤマネコの保護増殖事業に参画しています。同26年にアムールヤマネコの人工繁殖に成功した実績を踏まえ、その技術を応用してツシマヤマネコの人工繁殖に取り組んでいます。今回は対馬でのヤマネコ保護の状況、井の頭自然文化園のヤマネコ飼育の歩みや飼育管理の方法などについて話します。
日時 | 3月7日(日) 13:00~16:30 |
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対象 | 小学生以上 ※小学生のお子様には保護者が付き添ってください |
定員 | 300名 ※事前申込制(先着順) |
参加費 | 無料 ※通信料は参加者ご自身の負担となります |
応募方法 | 多摩動物公園ウェブサイトの受付フォームから申し込み。 |
応募締め切り | 3月4日(木)送信分まで有効※先着順受付 |
注意事項 | ① 応募は1人1回に限る。また、1回につき1人分のみ応募可能。同じ応募者による複数の応募はすべて無効。 |
問い合わせ | 多摩動物公園 教育普及係 |
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