もしもし編集部コラム
「まさか!? ウチにも〝オレオレ詐欺〟」
編集:川田
先日、自宅の電話で、困った様子で話す母。聞くと甥からの電話のよう。
なんでも仕事で大きなミス。極秘の郵便物を誤って送ってしまったらしい。これが送付先に届いたら一大事、郵便物を止めるため、追跡してもらっているところだと言う。
「今、自分はトラブル対応で電話が取れない状態だから、郵便局にこの番号を伝えた。郵便局から電話があったら経過を聞いておいてほしい。また、こちらから電話するから」と。
途中、母から電話を替わった私も急なことでわけがわからない。普段、仕事の電話などしてこない甥がなぜ? 電話が遠くて声が聞きづらく、普段とは少し違った話し方に疑問を抱きつつも、〝人間、切羽詰まれば声も変わる…〟とも思えてくる。〝もし本当にトラブルだったら〟という心配がそう思わせるのかもしれない。
その後、郵便局からの電話の有無を訊ねる電話。郵便局からの電話はないことを伝えると「困ったな」と苦しそうな声。こんな電話のやり取りを数回行うが、お金の話は出てこない。〝やはり本当にトラブルか?〟と思った矢先に、再び電話が…。
「とりあえずどうにかなりそう。でもトラブル解決にはお金がいるので、どうにかならないかな」
〝とうとう出たな! やはりオレオレ詐欺か〟
「お金はないから、出せない」と私。「でも少しはどうにかなるでしょ」「出せません。もう、この電話切るね」こうしてすべて終わった。
この後、甥に電話して確認。
警察に報告すると「『電話で○円までなら用意できる』と伝えていませんか?」と聞かれた。「○円までなら」と伝えることで、この家にはこれ位あると、その後、空き巣等につながる場合もあるらしい。コワイ話。
対策としては留守番電話や電話録音のメッセージを流す等が有効だと。今回、被害はなかったが、絶対に騙されないということはないなと実感。用心したいものです。
ひょっとして詐欺かも…不安を感じたら相談電話へ #9110
参考サイト(警視庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ)
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/)