1. HOME
  2. まちのニュース
  3. [防災] 防災士・池田啓子さんに聞きました「最新の防災常識や心がけは?」

mosimosi

[防災] 防災士・池田啓子さんに聞きました「最新の防災常識や心がけは?」

最新防災常識○✕クイズ

災害時に、正しいと思っていた行動が実は間違っているかも。チェックを!

①地震が起きたら火災の発生を防ぐため、「まずは火の始末」をする。
➡ ✕
今のガスコンロには、立ち消え安全装置や消し忘れ消化機能、震度4以上の揺れを感知すると自動消火する感震センサーなどが搭載されていて、自動消火されることが多いです。
火に近づくことで、衣服に引火したり、やけどしたりする危険性の方が高いので、火には近寄らないようにしましょう。

②地震が起きたら、机やテーブルの下にもぐり身を守る。
➡ ✕
これは、地震の際に頭を守るための行動として間違ってはいませんが、地震の強さや状況では最適ではないことがあります。できれば、安全ゾーン(家具の転倒・落下物、ガラスの飛散などの心配がなく閉じ込められない場所)への退避が原則。自宅では、構造上頑丈であること、ドアを開ければすぐに避難経路が確保できることから、身を守るためには玄関が比較的安全な場所とされています。

③大地震後も地震が発生しやすいので、余震に十分注意をする。
➡ ○
気象庁によると、大地震発生後1週間程度は、最初の大地震の規模と同程度の地震に注意することが基本です。特に地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することがあります。

④断水に備えて、使用済みのお風呂の水を溜めておく。
➡ ✕
風呂場の水は大腸菌などが繁殖していますので、免疫が落ちている被災時には、感染の可能性が高まるため、溜め置いた残り湯を使用するには注意が必要です。風呂水は抜いておく方がより安全です。また、大地震が起こると配水管が破裂・破損する可能性があります。特に集合住宅で、トイレに水を流すと、汚水が下の階にあふれてしまう可能性があるので、トイレに水を流すのはやめてください。そのために、簡易トイレを用意しておきましょう。

⑤停電に備えて、ろうそくは必須なので備えておく。
➡ ✕
停電時でも、生の火となるろうそくの使用は避けましょう。誤って倒したり、他に引火して火災が発生する恐れがあります。代わりに懐中電灯やヘッドライト等、安全な照明用具を用意しておきましょう。

⑥非常用持ち出し袋は、目がつきやすく取り出しやすい場所に置いておく。
➡ ○
非常用持ち出し袋を用意しているのに、普段使わないために押し入れや物置にしまっている方が多くいらっしゃいます。でも、いざというときにすぐに取り出せないのでは意味がありません。ベストなのは玄関。玄関に置く場所がないという場合は廊下やリビングでも。

⑦災害への備えでまず大事なのは、住宅の耐震補強や家具の固定。
➡ ○
地震が起きた時に、テレビや冷蔵庫、タンスや本棚等が倒れてきて、その下敷きになってしまうと逃げられません。家具の固定は大切です。L字金具やつっぱり棒で家具の固定をされている方も多いと思いますが、大きな揺れではビスが抜け落ちてしまうケースや、天上の強度がない場合は効果が期待できないこともあります。できればダンパー(ばねなどを使用して、衝撃や振動を緩和する装置)機能付きの制震器具がおすすめです。

⑧災害が起きたら、指定されている避難所へ避難する。
➡ ✕
避難所が開設されていない場合もあります。自宅が安全であれば自宅で避難(在宅避難)をするようにしましょう。夜暗くなってからの非難は危険です。在宅避難が困難で指定避難所が開設されている場合は、日没前の明るいうちに避難を完了できるようにしましょう。

⑨ペットは避難所へは連れていけないので、各自で対応を考えておく。
➡ ✕
ペットも家族の一員という認識が一般的になっており、国においてもペットと一緒に避難をする「同行避難」を推奨しています。しかし、避難所には動物が苦手、アレルギーがあるなどの方もいるため、体育館等へ一緒に入ることはできず、飼い主が責任をもってペットの世話をし、飼育場所等に配慮を行うことが大切です。
★能登半島地震ではペットと安心して同じ場所で過ごせる環境をと、地震発生から約1ヶ月後、「同伴避難所」が設置されました。「ペット同行避難」の理解と周知を進めるとともに、「同伴避難」ができる防災環境の整備に期待します。

⑩避難する場合、車を絶対に使ってはいけない。
➡ ✕
一斉に車で避難することで、道路が渋滞して避難が遅れたり、消防や救急車などの緊急自動車の妨げになるケースが考えられることから「車は使うな」と言われますが、絶対ではありません。水害などのケースや、高齢者やけが人等を運ぶ場合など、車が有効的なこともあります。臨機応変な対応が大切です。

以上ですが、それぞれの方が置かれた環境・生活・状況で、この○✕が正解とは限らないことにも留意してください。

正しい情報を取得できるように

災害時はデモ情報が飛び交うことも多いもの。正しい情報を手にできるように、各自治体や東京都、警視庁等のメール配信サービス等に登録しておくと安心です。
多摩市:https://www.city.tama.lg.jp/shisei/johokoukai/kouhou/mail/1010482.html
八王子市:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/online/mail/p005857.html
稲城市:https://www.city.inagi.tokyo.jp/kurashi/iza/1002242/1002285/1002286.html
東京都防災ホームページ:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/
メール警視庁:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/joho/mail_info.html

ローリングストック&フェーズフリー

非常時に備えて特別に用意して保管するのではなく、いつものものを多めに買い、使ったら使った分だけ買い足していく「ローリングストック」。
そして、日常と非日常の区切りをなくし、普段使っているものやサービスを日常時にも非日常時にも役立てる「フェーズフリー」。
〝備えない防災〟として注目されています。消費期限切れを防ぎ、無駄も減らせ、私の〝いつも〟が命を救います。
《普段使いや用意しておきたいものは》
・水不要のシャンプーや歯磨き粉
・懐中電灯(水発光をぜひ)
・防災軍手
・保湿のためのワセリン
・うがい薬
・簡易トイレ(匂わないものがオススメ)
・折り畳みヘルメット
・防災保温シート
・笛
・卓上コンロ
・防虫用ストール


防犯
最近の犯罪の傾向と対策は?

多摩中央警察署防犯係に聞きました
下のボタンからご覧いただけます。

安心・安全・快適な暮らしを応援する各種補助金制度を紹介

行政では、防犯や防災、省エネ等に関しての設備等の設置・購入費用について各種補助金を実施中。
各種補助金の詳細は、下のボタンからご覧いただけます。

防犯・防災の役立つ情報をアプリで

下のボタンからご覧いただけます。

アプリの紹介はこちら

 

読者の声
「防災」「防犯」で取り入れたいと思っていることは何ですか?

『もしもししんぶん』の読者の皆さんに聞きました!
下のボタンからご覧いただけます。

関連記事