新型コロナウイルスワクチン
いよいよ新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。3/5現在、2種類のワクチンが実用化されています。
①mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ):COVID19ウイルスの抗原タンパク質のmRNAを筋肉内に注入し合成された抗原タンパク質に対して免疫応答を誘導します。ウイルスそのものを使わない点で安全ですが、従来のワクチンと比べ局所反応等の副反応が多く報告されています。
②ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ):無害化したアデノウイルスに抗原タンパク質の遺伝子情報を組み込み、運び屋「ベクター」としてヒトの細胞内に運んでもらい、免疫応答を促します。以前から一部の疾患で使用実績がありますが、ヒトがベクターそのものに免疫を作ってしまい免疫応答が弱まる可能性があります。いずれも効果の持続性や変異株に対する有効性の評価には時間がかかります。