肺炎予防と鼻呼吸
肺炎予防には鼻呼吸が大切で、口呼吸より感染症に陥るリスクが少ないと前回お話ししましたが、それは鼻がちゃんと機能する場合です。鼻腔は、概ね二等辺三角形で底が一番広くなっています。上あごは鼻腔底を形つくっていますので、八重歯や叢生で歯の生える隙間がない、つまり顎が小さいということは、鼻腔が狭いということを意味していて、口呼吸を誘発します。口がぽかんと開いていたら口を見てください。歯の生える隙間が無かったり、歯が重なっていたり、八重歯があったりしたら、口がぽかんと開くのも仕方のないことなのです。矯正治療で歯並びを治すとき、顎を育てて、鼻呼吸まで気遣いして治療することが、体の健康にとっても大切であることがわかると思います。また、体で一番酸素を必要とするのは、脳組織ですから、良い鼻呼吸は集中力や記憶力の増加にも役立ちます。