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[サークル紹介]「何でも音訳します!」をモットーに活動しています/多摩市音訳グループ 繭(音訳ボランティア)

視覚に障がいのある人のために、書籍や雑誌、新聞、市から委託の広報誌等の活字内容を〝音声にして伝える〟のが音訳ボランティア。
2023年現在、設立から32年目を迎える『多摩市音訳グループ 繭』は、利用会員(利用者)は48名+1団体、音訳をするボランティア会員は65名になります。
「利用者さんが必要とするものはなんでも音訳する」という気持ちで対応しているため、利用者は多摩地域の方はもちろん、北海道から九州まで全国にわたります。

利用者の要望により音訳するものはさまざま。だから、普段自分が読まないような本や資料等を音訳することで、自分も新しい世界を知ることができるのも音訳の楽しさだとか。
「ある利用者さんの依頼で『天文ガイド』の音訳をするうちに、すっかり自分もその世界のおもしろさにはまってしまいました。その利用者さんとは観望会やプラネタリウムもご一緒したり、思いがけない楽しみができました」

利用者に喜んでいただけるものを届けるためには、スタッフ一同心掛けていることがあります。
それは〝視覚障がいを持つ人たちはどういう人たちなのか〟ということをまず考えること。
そして利用者が〝自分で読んでいるような気分になる〟ようなものを届けることです。
〝朗読〟は読む人の作品という側面がありますが、〝音訳〟はあくまで黒子。そこが朗読との違いです。
利用者が聞きやすい音訳ができるまで、養成講座や研修等で、読み方を徹底的に指導。アクセントや高低のイントネーションに注意しながら、意味を伝える読みを習得していきます。

「もともと活字が好きでこのグループに入りました。でも実際に音訳として声に出して読んでみて、いかに自分が読めていないかを実感しました」とは最近グループに入ったばかりの若いメンバー。
「長年やっているけれど、音訳するものはさまざま。いつまでも勉強、挑戦している感じです。
説明書や、資料の中のグラフの音訳等、どう読めば伝わるか、試行錯誤していますね」という人も。
「今度はどんなものを音訳するんだろう? どういう風に読もうか、と毎回ワクワクする」
「音訳の世界は奥が深いし、難しい部分もあるけれどやりがいもある」などメンバーからはさまざまな声が聞かれます。

『繭』では、読みの作業(音訳用ソフトを使いパソコンでの音声化)は、各メンバーが自宅で行います。そして、週1回、事務局スタッフが事務所に集まり、音訳する本・資料等の受付や記録、各音訳の担当者の決定、音訳の校正作業、利用者への音訳CDの発送作業等を行っています。

40代から90歳以上の方までが活躍している『繭』。事務所に集まった時は、それぞれの作業をしながらも、情報交換やおしゃべりも楽しみます。最近は新たな若いメンバーも加わり、今後の活動もますます期待されます。

⬛︎毎週(火)13:00~ 繭事務局(多摩市永山2-15-8)
▼年会費1,000円
▼TEL.042-339-3063※(火)以外は留守電対応
tamamayu8@nifty.com
詳細→「音訳グループ繭」で検索!

 

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