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[まちいま コラム]桜が人やまちをつなぐ「多摩桜プロジェクト」

始まりは、多摩市の桜は万葉集にも詠まれ、江戸・明治・大正・昭和と有数の桜の名所だった歴史がある一方で、伝統的な多摩の桜文化に対して市民の意識が弱まってきたことでした。
そこで、2008年2月28日、多摩の桜文化の復興と桜によるまちづくりを目指し、多摩商工会議所が「多摩桜プロジェクト」を発足しました。

以来、「多摩の山桜の保存と育成」「宇宙桜(そらざくら)による創造プロジェクト」を中核に、山桜の種の採取・育成・植樹他、シンポジウムや多摩桜ウォーク等といったイベントも開催してきました。

宇宙桜とは、2008年11月15日から2009年7月31日の8ヶ月半にかけて、スペースシャトル・エンデバー号で宇宙飛行士の若田光一さんと一緒に宇宙を旅した日本全国14ヶ所の名桜の種を地域の市民と子どもたちが採取し、帰還後にそれぞれの地域に戻り、育てた桜です。

人と人の縁があり、その宇宙桜を多摩市に譲り受けることができるようになりました。それが「宇宙桜(そらざくら)による創造プロジェクト」です。

2011年2月5日、岡山県真庭市から後醍醐天皇にゆかりのある「醍醐桜」を、同年3月14日に高知県佐川町から「椎木(わかき)の桜」、2012年2月7日には高知県仁淀川町から「ひょうたん桜」、そして2013年2月19日に福島県三春町から「三春滝桜」の苗木を譲り受けました。そして、2013年3月3日にこの4種の宇宙桜を都立桜ヶ丘公園に植樹します。さらに、2020年3月6日には岐阜県岐阜市から「高桑の桜」を譲り受け同園に植樹。現在、全5種は同園ですくすくと育ち、花を咲かせています。5種もの宇宙桜が植樹されているのは、日本全国でも多摩市だけとのことです。

また、同園で花開かせ結実した宇宙桜の種を採取し2世を育て、再開発に伴い「渋谷宇宙桜プロジェクト」をスタートした渋谷と、東日本大震災の復興支援とする「きぼうの桜」の一つとして福島県南相馬市にも贈呈。それぞれの地で、花開かせています。

他にも、都立桜ヶ丘公園で採取した多摩の山桜の種を、アメリカ・ワシントンD.C.やネブラスカ州にも寄贈。遠い地でも葉をつけ育っていると報告が入っているそうです。

多摩の宝である山桜そして宇宙桜が人やまちの交流を生んでいます。これからの広がりが楽しみです。

宇宙桜植樹10周年記念誌


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DATA

「多摩桜プロジェクト」とは、多摩市の花である山桜の保存と育成、宇宙桜による創造プロジェクトを中核事業に、多摩商工会議所が中心となって、市民や子どもたちを巻き込んで、桜によるまちづくりを推進している事業。事業の詳細は公式ホームページから

YouTubeでもご覧いただけます

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