[まちいまコラム]
「男の料理」は「シニアぐるめ塾」へ

1999年6月23日の男女共同参画社会基本法の公布・施行に伴い、2000年に入ってからはさまざまな場面で「男女共同参画」という言葉が聞かれるようになりました。
そんな中での2006年12月、男女共同参画事業の一環として多摩市でも、TAMA女性センターと市民活動情報センターが、全2日間の男性の料理教室を企画。十数人の男性が参加をします。
終了後、担当者からの「せっかくだから自主的に継続してみてはどうですか?」との勧めに手を挙げた有志で『ヴィータ男の会』が発動したのです。
以来、20年にわたって、月末金曜の定例会での調理実習にとどまらず、野外懇親会や各種イベントへの参加、多摩市姉妹都市の富士見町交流、そして東日本大震災時には被災地から届いた海産物を徹夜で調理し、イベント出店の売り上げを現地に寄付という支援活動もおこなってきました。
集まったメンバーは、現役時代はしかるべき立場にいた人ばかり。社会で培った経験、豊富なキャリアを持ちながらも、それを鼻にかけることもせず、互いに敬い、和気藹々と、料理という共通の趣味でつながる仲間として活動を重ねてきました。
その地域に根差した活動と仲間づくりが評価され、2017年には、多摩市及び多摩医師会との共同で開催の地域包括ケアの取り組みと応援するイベント「健幸甲子園」で準グランプリを獲得。さらには、周辺の大学から「居場所づくりのモデル」として研究・調査の対象にもなりました。
「せいぜい2、3年も続けばと思っていたのが、2015年に100回記念で開催した〝感謝の集い〟で、多摩市長から〝200回を目指しましょう〟と話をいただき、では〝次は200回へ!〟と皆で新たな目標を立て回を重ねてきました」と代表を務めてきた、加藤伸夫さん。
そして、足掛け20年、活動を続け、去る4月25日に200回を記念しての感謝の集いを開催。
じつはこれを区切りに、『ヴィータ男の会』の活動は幕を引きました。
しかし、次に続きます。それが『シニアぐるめ塾』です。

『ヴィータ男の会』代表を務めた加藤さんは『シニアぐるめ塾』でさらに、地域をつなげていく
「昨年1年間で、死後8日以上経過して発見された孤立死者が全国で2万1千人超とニュースで報道されました。せっかくできた私たちのこのつながりを、命をつなぐ根源の〝食〟を通してさらに広げていきたいと思います」
始まる、『シニアぐるめ塾』。ただ今、参加者を募集中!
月に一度くらい、気の置けない者同士でわいわいやりながら、自分たちでつくる旨いものに舌鼓をうつ。
美食家、食いしん坊、食道楽、食通。みんな違って、みんないい。
一度、同じ釜の飯をいかがですか?

『ヴィータ男の会』200回記念の感謝の集いでは、メンバーが腕によりをかけて調理した料理に甘酒が振る舞われました
DATA
男性限定の料理の会『ヴィータ男の会』が発展して『シニアぐるめ塾』に。月に一度、ワイワイいいながら手づくり料理を味わってつながっていく集い。
月末金曜の午前中
年会費なし
月会費1,000円
[問い合わせ]加藤 TEL.090-1118-5522 kato21c@nifty.com
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