多磨高等予備校
小村洋の「2021 現役合格対談❼」
早稲田大(社会科)市原愛美さん(帝京大学中高)と代表・小村洋
学校では平均以下。そこから偏差値15upし、早稲田に合格!
「どんな結果になろうとも、受験は、絶対に自分の助けになると実感しています」
対談動画は、https://tama-yobi.comでご覧に!
小村「今日は、この春、早稲田大学社会科学部社会科学科に合格進学する、市原愛美さんに起こしいただきました。市原さん、今日はどうも、ありがとうございます」
市原「ありがとうございます」
小村「市原さんは、稲城市立長峰小学校を卒業後、八王子市堀之内の帝京大学中学・帝京大学高校に進学し、現役で早稲田大学に進む生徒さんです。今日は、市原さんの合格体験記などを交えながら、時系列で合格に至る歩みを伺っていきたいと思います」
市原「はい」
小村「市原さんが初めて本校を知ったのは、どんなメディアでした?」
市原「お母さんがすすめてくれました」
小村「お母さんは何を見てくれたのかな? ネットかな? 『もしもし』かな?」
市原「『もしもし』です」
小村「本校は、この地区のフリーペーパーの『もしもし』に毎号、本校の紹介をしています。これまでの対談も、『もしもし』を通じて皆さんに知っていただいてるんです。それを見てお母さんが電話をかけてくれたのかな」
市原「多分そうだと思います」
小村「なるほど。市原さんは高校1年生の時から本校に来てくださっています。最初に体験授業を受けたと思うんですけど、それはいつ頃でした?」
市原「体験授業は受けてなくて」
小村「受けてなくて。じゃ、面談で入ったの?」
市原「はい、面談で入りました」
小村「そうですか、わかりました。それは1年生のいつ頃でした?」
市原「4月に」
小村「1年の春から来てくれたんだね。よく、3年間通ってくれました。最初に受けた1年生の時の先生、覚えてるでしょ」
市原「英語と数学を受けていました。岡野先生の英語と、水島先生の数学です」
小村「そうですか、どんな雰囲気でした?」
市原「岡野先生の英語は、黒板の板書が綺麗だったので、ノートも取りやすくて、わかりやすく教えていただけたと思います。水島先生の数学は、わからないところを質問すると、すごいくわかりやすく、絶対わかるように返してくれて、とても勉強になりました」
小村「2年生になったら、どんな授業を受けたのかな?」
市原「2年生は氷嶋先生の英語と小手川先生の古文を受けてました」
小村「良かったでしょう」
市原「はい!」
小村「じゃ、3年生になったら?」
市原「氷嶋先生の英語だけを受けました」
小村「英語だけだったんだ。社会も国語も受けなかったのね。模試の成績ってどうでした?」
市原「高2まではパッとしなくて、ずっと。学校でも、平均より下くらいで、偏差値とかも50台をウロウロしてる感じでした。高3になって、勉強するようになって、グングン上がっていきました」
小村「帝京大学高校って、クラスの種類3種類じゃなかった?」
市原「そうですね、3種類あります。私文クラス、早慶クラス、東大クラス」
小村「帝京大学高校だったら、みんな大学に進学するでしょう」
市原「そうですね、ほとんどの子はすると思います」
小村「市原さんは、どのクラスにいたのですか?」
市原「いちばん下の私文クラスで」
小村「一番下のクラスだったの! そこから早稲田に入るって、少ないんじゃないですか?」
市原「どうなんでしょう。でも、多くは聞かないかなってくらいです」
小村「前の本校の生徒にもいました。当時は、『私文クラスから早稲田に入るのは、ほとんどいなかった』と、言ってましたね。ああ、そうか。じゃ決して1年生の時から、こんなにできたわけじゃなかったんだね」
市原「そうですね、高2までは、本当に。あんまりやってきてなかったので、勉強を」
小村「そうか。3年になったら、クラスも上がった?」
市原「いえ、ずっと私文クラスでした」
小村「それで早稲田に入ったんだから、周りもびっくりしたし、喜んだし」
市原「そうですね、はい」
小村「そんな兆候は感じてましたか? 〝ああ、早稲田いけそうかなあ〟って」
市原「どうだろう。自分が受かるなんて感じたことはなかったけど。3年生になっても、あんまり想像ができてなかったですね。でも、偏差値が上がってきたから、〝希望はあるのかなあ〟くらいに考えてました」
小村「偏差値が上がってきたのは、高3だったんだと思うんですけども。高3のいつ頃から?」
市原「一学期がコロナで模試がずっと受けられなくて、二学期になって初めてうけて、高2の時よりは、かなり成長してたので。そこからも、ちょっとずつ上がってたので」
小村「具体的な数字として、あるいはABCDEでいうと。二学期になって上がったていうけど、その頃の偏差値の数字とか。ABCDEの評価とか、それはどうでした?」
市原「秋には63、65くらいまで」
小村「そこまでいった。それは優秀だね。でも、早稲田は難しいから、評価としては、それはAではないね」
市原「ずっと、ほぼ、Eでしたね」
小村「それでもEか」
市原「1回Dくらいになりましたが、本当、もう、全然とれてなくて」
小村「なるほど。でも志望大学は一貫して早稲田だったんだね」
市原「そうですね、〝いきたいな〟と思ってました」
小村「社会科学部ってのは勉強できる内容に幅があるから、融通がきく学部なんだよね」
市原「そうですね」
小村「じゃ、そこに至る過程を聞かせてください。自習室はよく使った?」
市原「そうですね。一学期はコロナだったので、全然使えなかったんですけど。学校が始まってからは放課後に立ち寄ったり、土日でも集中できないなと思う日には家から出て、使ったりしてました」
小村「自習室は駅前と本館並びの2つがあるんだけど、どっちをよく使いました?」
市原「どちらかというと、本館の方を使ったと思います」
小村「なるほど。質問にも行けるからね」
市原「そうですね」
小村「よくやりましたね。思い出に残る授業ってのはどんな授業でしたか?」
市原「氷嶋先生の授業は本当にすごくためになったと思います」
小村「どういったところがためになったんですか?」
市原「今までにない視点というか、〝あ、こうやって英語って勉強するんだ〟ってことを教えていただきましたし、授業以外の自習もどうしたらいいかとかを丁寧に教えてくれたので、すごくためになりました」
小村「授業内容も良かったけど、勉強の仕方のようなことを教えてくれたわけだね。成績もお尻上がりに上がっていったでしょ」
市原「そうですね。結構いい感じに上がっていったんじゃないかと思います」
小村「それじゃ、入試のことを聞きましょう。入試も、MARCH、全部受かってるわけだけど。共通テスト利用も入ってるんだね。ま、共通テスト利用でMARCH入れたら、大したもんだ。共通テストを受けた感触はどうでしたか?」
市原「結構自分的には、うまくいかなくて、共通テスト」
小村「うまくいかなかった?」
市原「得意だった日本史が伸びなくて、結構失敗しちゃって、自分で落ち込んでましたね」
小村「そうはいってもMARCH受かってれば、すごいね。さて、いよいよ本番だ。共通テストで大学に受かるよりも、その大学の試験で受かった方がより難関に受かりやすいということは言えると思います。MARCHも一般でも受けてますね。明治とか中央とか。どちらも受かってますね」
市原「そうですね」
小村「そうか。じゃ、本命の早稲田の本番、どうでしたでしょうか? 社会科学部の問題はできたでしょう? 手応えあったでしょう?」
市原「あんまりなくて。怖くて自己採点とかもできなかったので。なので、合否を見るまで、どれくらいできたかとかもわからなくて、自分的には。〝受かった〟みたいな感じはしなくて。〝ああ、やばいな〟みたいな。〝うまくいってない気がするな〟みたいな感じでしたね」
小村「私たちの頃は合格掲示板、見にいったもんなんですけど、今はそうじゃなくてネットで見るでしょう。何時頃だったの? 発表は」
市原「10時くらいでした」
小村「ドキドキしたでしょう」
市原「めっちゃドキドキしました」
小村「じゃ、おうちだね、見たのは」
市原「はい」
小村「お父さん、お母さん、いらっしゃった? 周りに」
市原「お母さんと一緒に見ました」
小村「そうか、喜んだでしょう」
市原「はい、受かるとは思ってなかったんで、どっちも。『良かったあ!』みたいな」
小村「愛美さんが受かって、お母さん、何て言ってた?」
市原「『おめでとう!』って言ってくれましたね。喜んでくれました」
小村「それは嬉しかったね」
市原「はい」
小村「お父さんに、帰ってきたら報告した?」
市原「直接は言えなかったんですけど、お母さんから聞いて、『おめでとう!』って言ってくれましたね」
小村「そりゃ、娘が受かると親は嬉しいわあ。それじゃ、そうやって入校から合格まで話してくれたわけだけど。これは、言っておきたいってことを聞きたいんです」
市原「後輩に言いたいことですが、受験は結果が全てと思っちゃうと思うし、そういう面も確かにあるとは思うんんですけど。でも、結果以外でも、受験を通して学べたことはたくさんあって、計画して実行する能力とか、辛い時にも頑張る力とか、プレシャーに打ち勝つ力とか。多くのことを学べるので、どんな結果になっても何も残らないってことはなくて、絶対自分の助けになると思いました、受験は。だから頑張って欲しいと思います」
小村「受験は意味がある。計画立案、自分に打ち勝つ力、そういうものをつけてくれたわけだね」
市原「そうです」
小村「かぶるかもしれないけど、合格体験記を読み上げさせていただいて、今日の締めくくりにしたいと思います。『これから受験を迎える後輩たちにアドバイスをお願いします』という私たちからのお願いに対して、『受験は辛くて大変なことも多いと思いますが、どんな結果になろうとも人生で絶対良い経験になると思います。絶対受からないと思っていても、受かったので、皆さんも諦めずに頑張ってください』と。これ、人生全般に言えることでしょうね。市原さん、今日はどうもありがとうございました」
市原「どうもありがとうございました」
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