漢方コラム(129)肩の痛みの漢方
肩こりに使う漢方薬でよく知られている葛根湯は、冷えによって悪化する肩こり・痛みに使います。よく効くので常用される方もいますが、根本治療ではなく、長期服用されると血圧が上がったり、動悸がしたりすることもあるので、注意が必要です。冷え以外には、湿や気滞(きたい)、瘀血(おけつ)等が原因になりやすく、それぞれ特徴的な症状があります。湿によるものは天候に左右されやすく、雨が降ると重だるくなります。気滞はストレスで悪化しやすく、張ったような違和感があります。瘀血は常に痛みや凝りがあり、重度の瘀血証は、肩に毛細血管が浮き出る、舌がどす黒い色など、血行不良のサインが出てきます。各々の体質に合った漢方薬を用いることで再発しにくくしていきます。また、肩の痛みには、可視総合光線療法(コウケントー)もよくお勧めしています。
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