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『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
 その18 「働くということ」

その18
「働くということ」

先日、昨秋オープンのカレー店の紹介をテレビで見ました。
75歳以上が求人の条件。現在スタッフの平均年齢は76歳だそう。皆さん生き生きと働き、お客さんの笑顔が晴れやかで、とても良いなと思いました。また、家電量販店で電機メーカーを勤め上げたシニアを再雇用しているとのニュースにもふれました。そこでも自身の経験が生かせる喜びにあふれていました。

少子化に伴う労働人口の減少が問題の現代。
機械やロボットに頼るのは効率化やコスト削減を意識した時代の流れなのでしょうが、まだまだ元気で経験もたくさん持つシニアの、その技や知識を生かすのは素晴らしい取り組みです。

労働の対価としての報酬はお金には限らないのでしょう。
もちろん、お金は大切。お金がないといろんなことが回りません。でも、労働の報酬には、人の役に立っていることの喜びややりがいもあるのだと。

私自身、病気で思うように動けなくなり最前線から引いた時に、「もう無理しなくても良いや、年だし」と思いました。でも、周りが許してくれなかった。そして、今、このコラムを書いています。

書くことで、多くの方から「励まされています」との声をいただいています。誰かの励みになっているのだというのが嬉しくて、今日も、何か、コラムのネタはないか?とアンテナを立てています。

人に喜んでもらえる、自分の持てる技や経験が発揮できる、いくつになっても緊張できる場がある、それが働くということの意味なのだと、改めて実感するのです。

 

PROFILE

長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。


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