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漢方コラム(163)胸苦しい不快感

 病気ではないのに、なんだか胸苦しい、胸が詰まるような不快感が気になることがあります。この症状には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」がよく使われます。この漢方薬は気を巡らせて不快感を改善するので、気滞体質で胸苦しい場合に有効です。お腹の膨満感や、ため息で一時的に軽減するなどの症状を伴うことも多いです。半夏厚朴湯が効かなかった場合、他の体質も考えます。例えば、心血虚証(しんけっきょしょう)や虚陽浮越(きょようふえつ)という体質も同じ症状を起こすことがあります。心血虚証は、心(しん)へ供給される血が足りなくなっている体質です。貧血や栄養不足、寝不足なども関係します。動悸しやすいことも多いです。虚陽浮越は、体が弱って虚してしまい、陰陽バランスが崩れたことで陽気が浮いて、胸のあたりに停滞した状態で実証の気滞と似ていますが、こちらは虚証になるので、半夏厚朴湯では効かないのです。

こだま堂漢方薬局

薬剤師:長峯 輝明

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