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TamaHito 35
長坂 直子 さん
自分らしくそこにいられる そんな場を作り広げるために

過去や心と向き合い 生きづらさから解放

福島の実家では、父親が地域活動を自然体で展開。震災の時は、自身も被災した中ですぐさま行動。そして今も仕事として復興支援を継続しています。その姿を見ていた長坂さんは、地域で助け合いつながり合うことの大切さを日頃から感じていました。

2014年、長男が障がい名のない重度の障がいを持って誕生。それでなくとも初めての子育ては不安でいっぱい。
「どうしたら? 何ができるの?」
…そんな思いを皆で共有して、障がいの有無に関わらず住みやすいまちにできたら、と地域でのつながりを模索してきました。

「実はそんな中でも、夫は長男の障がいをなかなか受け止められないでいたんです。でも、次男の妊娠出産を迎え、子どもたちを幸せにするにはどうしたらいいんだろう、と改めて夫婦関係を見つめ直し、学び合う時間を重ねてきました」

2年の時を重ねる中で、自身の中にも偏見や思い込みがたくさんあることに気づいたと長坂さんは話します。

「私も夫も生きづらさを手放したことで、家族を再生することができたと感じています。一番近くにいる人と同じ方向を見て進むことができている。相手を認めて、自分も認めて生きることができている今、幸せです」

インクルーシブな公園をみんなで作ろう!

そんな長坂さんが、今、注目しているのが〝インクルーシブな公園〟です。

〝インクルーシブ〟とは、〝誰ひとり取り残さず、一人ひとりが大切にされる〟という意味。年齢や性別、障がいの有無に関わらず、どんな人にも優しい公園づくりをしていこうという動きが全国で広がっています。

「稲城市でも、公園遊具の老朽化やコロナ対策で撤去・改修するにあたり、インクルーシブに配慮した公園づくりが進められることになりました。そこに市民の声も生かしてもらって、違いが混ざり合っていくといいなと思ったんです」

そこには、長坂さんの多様な個性の尊重への思いが詰まっています。

「長男のおかげで、誰かを傷つけたり置いてけぼりにせず、いろいろな人の力を合わせながら、一緒にできることを考え増やしていく大切さを知りました」

長坂さんが募集しているWEBアンケートはこちらから!

➡︎ https://bit.ly/3zeCJQQ

あなたの意見も反映させて、皆が楽しい公園ができると素敵ですね。

 

 

プロフィール

1984年神奈川県生まれ・福島県育ち。稲城市在住。2014年、希少染色体異常による重度知的障がいをもつ長男を出産。孤育ての不安を減らしていけたらと地域活動を開始。2018年の次男の妊娠出産をきっかけに、夫婦で学び、自分自身や夫婦、親子の関係と向き合い再構築する。障がいの有無も性差も年齢差も関係なく、対等な関係で安心して自分らしくいられる場所を作り広げることを目標に活動中。https://www.instagram.com/nagasakanaoko

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