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漢方コラム(106)夏バテ予防の漢方

今年はジメジメ、蒸し蒸しした夏になりそうですね。夏の邪気は湿邪と暑邪、つまり湿気と暑さです。湿邪が身体に入り込むと、胃腸の調子が悪くなりますし、夏の間は冷たいものを摂りがちです。そんな時には「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」という名前の通り「湿邪に勝つ」漢方薬がオススメです。紫蘇や厚朴(こうぼく)(ホオノキの皮)のスッキリした香りの漢方です。汗をかいて夏バテする方には、体液を増やす働き「生津作用(しょうしんさよう)」がある「麦味参(ばくみさん)」。体液が失われると、身体を冷ますことが出来なくなり、足裏が火照って眠れない症状が出ることがあります。また汗と一緒に気も出て行ってしまうので、疲れやすくもなります。もともと汗っかきの方は、衛気不足なので、黄耆が入った漢方薬「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」「補中益気湯(ほちゅうえききとう)」などと併用を。夏バテは8月・9月が本番。漢方を利用して日本の暑い夏を乗り越えましょう!

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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