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[SDGs コラム]SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう「LGBTや〝かもしれない〟子ども・若者の居場所」

思春期を〝ありのままの自分〟で過ごせるように

多様性を尊重し、誰もが自分らしく生きられる社会。そんな社会の実現を目指す活動が、世界中で広まっています。『にじーず』もそんな団体のひとつです。性のあり方に悩みや不安を抱える、10代〜23歳の子どもや若者に寄り添い、自分らしさを大切にして思春期・青年期を過ごせるようにサポートしています。

『にじーず』代表の遠藤まめたさんが活動を開始したのは2016年のことでした。LGBT当事者の子ども・若者の不安や孤立をなくそうと、居場所作りに奮闘。オープンデーと呼ばれる交流会を全国各地(2023年7月現在で10箇所)で開催しています。

同年代の仲間との交流が目的なので、オープンデーに参加できるのは10代から23歳まで。LGBT当事者はもちろん「そうかもしれない、違うかもしれない」と揺らいでいる人も、みんなが「ありのままの自分」でいられる場所になるよう、細やかな配慮をしています。

東京・多摩エリアの『にじーず多摩』

東京・多摩エリアで活動しているのが、『にじーず多摩』です。

オープンデーは月1回開催。複数市(2023年8月現在、多摩・清瀬・国立・小金井・小平・国分寺・東村山・日野・府中・町田・武蔵村山)との連携事業として行われているため、各自治体の会場を月替わりで使用しています。参加者は毎回およそ10人前後です。

同世代との交流といっても、「自分のことを話さないといけない」「積極的に他者と関わらなければならない」ということはありません。

そして、本名や実年齢を明かす必要もありません。オープンデーでは「自分が呼ばれたい名前」の名札をつけて過ごします。

互いに呼び合う時、「彼」「彼女」という呼び方をしないで済むので、「ジェンダーにとらわれず、ひとりの人として扱ってもらえている」という安心感があるようです。

オープンデーの前半は、緊張をほぐすためにも、ゲームやおしゃべりを楽しんで過ごします。

後半のおもな内容はテーマトーク。参加者から他の参加者と話してみたいことを紙に書いてもらい、そのなかからスタッフがピックアップしたテーマで、話したい人同士で話す、という時間を作っています。

とはいえ、参加の仕方は自由。いつ来て、いつ帰ってもOKです。参加中も、話を聞くだけ、同じ空間にはいるけれど、本を読んだり絵を描いたりと好きなことをして過ごすだけ、という人も。ゲームだけ一緒にやる、興味のある話題のときだけ輪に加わるなど、無理はせず、自分の好きなことをしながらリラックスして過ごせます。

困難を感じやすい思春期に「学校の友人や家族に話しにくい悩みを共有できる仲間に出会うこと」で、マイノリティの子ども・若者達が少しでも生きやすくなれば。それがスタッフ達の願いです。

どうすれば参加できる?

 参加無料で、未成年でも保護者の同意は不要です。まだ家族には話していないけれど、性のあり方に関する不安や悩みがある…という参加者も多くいます。

 参加したい人はWEBで開催日時と会場をチェック! 事前申し込み不要、直接会場へ向かえばOKです。

今後のイベント

 通常のオープンデーに加え、コロナ前に開催していた流しそうめんやピザ作りなどの調理イベントも、そろそろ復活させたいと計画中。音楽イベントや、参加者がやってみたいことをかたちにするような「参加者主導のイベント」など、新しい試みにも挑戦したいと考えているそうです。お楽しみに。

にじーず多摩

2022年スタート。多摩市を含む、東京都多摩地域複数市の連携事業として実施。
参加自治体から月替わりで開催地を選定し、オープンデーを開催。
[お問い合わせ]公式WEBから


#SDGs  #ジェンダー #LGBT #思春期 #居場所

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