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TamaHito 28 
大竹 裕子さん
春の訪れを告げる〝つるし雛〟「お雛さまを愛でる会」で披露

母親がきっかけで始めたミニチュア着物作り

江戸時代後期、娘や孫の健やかな成長を願って、母たちが手作りしたという「つるし雛」。縁起物など色とりどりの小さな人形をつなげて吊るした様は、雛壇飾りとはまた違った風情で、私達の目を楽しませてくれます。
3月7日(日)まで「日野宿本陣」で開催されている「お雛さまを愛でる会」には、明治時代の古今雛や昭和初期の雛人形・雛道具の他、いくつもの華やかな「つるし雛」が飾られています。作ったのは『古布遊び・ひろの会』。その代表を務めるのが大竹裕子さんです。
母親が和裁をやっていて、その血をひいたのか子どもの頃から手仕事が好きだったという大竹さん。
「私は洋裁が好きで服飾の道に進みましたが、母の手伝いで〝ミニチュア着物〟を作って周りの友人の希望もあり、2004年『古布遊び・ひろの会』を発足。2007年には初の作品展を開き、同時につるし雛も展示しました」
とはいえ、それまでつるし雛を作った経験は皆無。会員同士が知恵を出し合い試行錯誤の連続だったそう。
「材料となる古布を手に入れるのがひと苦労で、主婦たちの集まりですから散財もできない。いかに安く手に入れるか、あちこちの骨董市を訪ね歩いたり、人からいただいたり…。出来栄えが恥ずかしくて作り直したこともしばしばでした」

古布とたわむれる今が人生で一番幸せ

現在、『古布遊び・ひろの会』の会員は6名。月2回(第2・4木曜)集まり、手作りを楽しんでいます。「古布を集めるのには相変わらず苦労してるけど、みんなの腕前は随分上がりましたよ」と笑う大竹さん。
「つるし雛やミニチュア着物を作っていて面白いのは、柄合わせ。さまざまな生地の中から、絵柄や色合いをどう組み合わせるか考えるのがとても楽しい! 職人さんたちが丹精込めて作り上げた着物だから、捨ててしまってはもったいないでしょう? 新しい命を吹き込めば、喜んでもらえるんじゃないかしら」
2男1女をもうけ、孫が女の子ばかり3人。「つるし雛を作ると、みんな大喜びしてくれます」と嬉しそうに語る大竹さん。古布に囲まれ、チクチクと針を刺し、手作業に没頭している今が「人生で一番幸せ!」と言います。日野宿本陣に飾られたつるし雛が、笑顔で見守っています。

 

プロフィール

1947年立川市生まれ。1974年、結婚を機に日野市に転居、現在に至る。■お雛さまを愛でる会■
▶開催期間/3月7日(日)迄▶時間/9:30~17:00(入館は16:30迄)▶ 会場/日野宿本陣(JR日野駅から徒歩10分9※月曜休館)▶料金/日野宿本陣入館料として一般200円、小中生50円▶問い合わせ/日野市立新選組のふるさと歴史館☎042-583-5100

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