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漢方コラム(120)胃腸を先に改善

良いと思って漢方を飲んだのに、気持ち悪くなった…など、合わなかった方の相談もよくあります。例えば、〝生理不順など血が足りない症状に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を飲んだら、胃がムカムカした〟といった具合です。漢方薬で胃腸の具合が悪くなる方は、先に胃腸の調子を整える必要があります。特に血を増やすなど栄養的な役割をもつ薬草は胃もたれすることがあるので、注意が必要です。また舌苔(ぜったい)が厚くべっとりした状態の方は、胃腸の自覚症状がなくても、痰湿(たんしつ)という水毒がたまっている体質なので、先に取り除かないと吸収できません。胃腸の調子が良くなってくると自然に舌の状態もキレイになってきます。漢方薬は病気に合わせて飲むのではなく、体調・体質に合わせて服用する薬です。合わない場合には理由がありますし、体質の変化と共に変更すべき場合もあるので、お気軽に相談してください。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵

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