オミクロン株でわかってきたこと
厚生労働省や国立感染症研究所の発表では、1月末の時点で全国のコロナ感染の約99%がオミクロン株によるものと考えられます。潜伏期間は1~8日間(平均3日)。症状は多い順に発熱、咳嗽、倦怠感、咽頭痛、鼻汁鼻閉、頭痛、関節痛など上気道症状が主で、10% 前後に胃腸症状があり、味覚嗅覚障害はほとんどありません。無症状でウイルスが検出された方の追跡調査ではウイルスRNA は暫くの間検出されますが、ウイルス分離量は診断6日目以降減少し、8日目からは検出されなくなり、この時点で感染力はなくなっているようです。オミクロン株の流行に伴い小児の感染拡大が注目されています。小児から家庭内感染するケースも目立ち、海外ではワクチン未接種児の入院率上昇が報告されています。ワクチン接種の発症予防効果は経時的に減少しますが、重症化の予防効果は保たれているようです。