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紙上 Placemaking
「大好きなサッカーで、地域で夢を広げたい」
/中大サッカー部・持田 温紀 さん

幼稚園で始めたサッカー。持田さんは、小学校、中学校と、夢中になってボールを追いかけ続けました。が、高1で自転車事故に遭い脊髄を損傷してしまいます。そして、入退院を繰り返し徐々に歩けなくなりました。
毎回、リレー選手に選ばれていたという持田さん。
「足が速くて、自慢でした。だから辛かったですね、深く落ち込みました」
支えは、一緒にサッカーをやってきた友達の応援。
「皆に支えられる中、テレビで中継を見たり、スタジアムに足を運ぶうちに、サッカーに元気をもらっていったんです。サッカーがあったからこそ、元気になれたと感じました」

そして、高校にも再び通いたいと思うようになり、一度留年して復学。入学時は受験クラスだったのが、スポーツクラスで授業を受けることになったと言います。
「このスポーツクラスのクラスメイトがとにかく明るくて楽しかったんです。スポーツって、やっぱりいいなと思いました。そして、明るい人って良いことを引き寄せるんだなとも。『自分って不幸だな』と思うこともあったけれど、明るい気持ちでいると、ちょっと大変なことも乗り越えられるんだと実感しました」

大学進学を考えて通った塾でマンツーマンで教えてくれた先生が中大生でした。
「この先生がまたまた明るい人で。厳しかったですけど、明るくて。中大を目指すきっかけになりましたね」

そして、2020年、持田さんは中央大学法学部に進学しました。

「入学して『Jリーグビジネス論』という授業を受けたいと思ったんですけど、他学部の授業なので履修できなくて。担当の教授に直接お願いに行ったんです。そうしたら『サッカー部が改革しようとしている。これまでは選手とマネージャー以外の入部は認めていなかったけれど、競技以外の活動にも力を注ごうとしていて、そうした学生も入部できるようになっている。やってみますか?』と話をいただきました」

近年の大学サッカーは分析ソフトなどの導入でお金がかかるようになっていて、部員一人ひとりの負担も大きく、サッカーをするために奨学金を借りる学生もいるといいます。何より、関東一部リーグのチームの中でスポンサーがついていなかったのはは中大だけでした。
「大好きなサッカーで、自分が力になることあるとしたらこれかなと、スポーツビジネスとやっていこう、と、入部しました」

スポンサー探しはゼロからのスタート。部ではさまざまな企業にメールを送りましたが、返事が返ってくるものはほとんどありませんでした。大学サッカーの知名度の低さを感じるとともに、自分たちの価値まで見失いそうになっていきます。

けれど、人の繋がりが巡り巡って、中大サッカー部の、そして持田さんの熱い想いを伝えていったところ、1927年の創部以来初のユニフォームスポンサーになってもらえる企業が誕生しました。
そして、現在、地元のお店も含め、応援してくれるスポンサーは10社を超えます。

中央大学多摩キャンパスで活動するサッカー部の練習場と寮は日野市にあり、大学は八王子市にあります。日頃地域の皆様に支えられていることに感謝し、サッカー部はこれらの市を跨いで皆様と温かい関係を築いていきたいと考えています。近年の中大サッカー部はグラウンドを超えて、地域の小学校や保育園に赴くほか、サッカー教室なども開催しています。今年の中大サッカー部は、日本一を目指せる強さです。そんなチームの皆と地域の皆さんがつながって、日本一になった時に地域で一緒になって喜べたらいいなと思っているんです

サッカー部のみんなと一緒に

「サッカーでたくさんの元気をもらった」と話す持田さん。

「たくさんの方に支えてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです。自分ができることで、サッカー部だけじゃなく、関わる全ての人の、そして地域の夢を広げていけたらいいなと思います。今年のスローガンである「LOVE中央」を体現できるように、中大サッカー部を、地域を愛し、地域に愛されるチームにしていきたいと思います」

地域の子どもたちと交流も

中大サッカー部ホームゲームスケジュール

於:中央大学多摩キャンパスサッカー場(GoogleMapで開く
6/10(土)14:00~ vs拓殖大学
7/15(土)18:00~ vs国士舘大学
7/22(土)18:00~ vs筑波大学
7/29(土)18:00~ vs法政大学
8/5(土)18:00~ vs東海大学
8/12(土)18:00~ vs東洋大学

6/10(土)「オレンジサッカーフェスタ」開催予定!
7、8月ホームゲームでは夏祭りを開催予定!
ホームゲームエスコートキッズも募集中!
個人でも、チームでもお気軽に問い合わせを!
問い合わせは、公式WEBから

プロフィール

もちだ はるき

中央大学サッカー部事業本部でサポートメンバーとして活動し、創部以来初のユニフォームスポンサーを獲得。2023年6月現在、スポンサーは10社超に。その献身ぶりが評価され、一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)の年間表彰式「UNIVAS AWARDS 2022-23」でサポーティングスタッフ・オブ・ザ・イヤー最優秀賞を受賞。最終学年の2023年は、地域に開かれた活動をもっとと計画中。2022年12月1日、W杯・スペイン戦で日本代表選手と国家斉唱し話題にも。町田市在住。
中央大学サッカー部

プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。

紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。

 


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