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モリテツのスペイン紀行49「怠け者の豪勢なランチ(1)」(マドリード1)

サンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードまでスペイン特急Renfeで4時間40分。午前9時発の列車に乗車、午後2時前にチャマルティン駅に到着した。パリやリスボン行き列車が発着するターミナル駅。さすがにデカい。とはいえ、東京、大阪駅みたいに人で溢れかえっている感じはない。

さて宿は……先夜の飲み会で出会った陽気なイタリア青年三人組の勧めで決めてある。繁華街プエルタ・デル・ソルの路地の一角にある『オスタル アロンソ』。チャマルティン駅からC-3号線でソル駅へ。地上に出ると、眩しいばかりの炎天、人々がせわしげに往来していた。通りの一角で若者たちが大きな白布にバッグやサングラス、ドレスなどを広げてお客を誘っている。白布から伸びた紐を決して離そうとしない。なんとなく奇妙な光景。そのわけがあっという間に解けた。忍者並みの早業で紐を締めると、ササッと姿を消した。警官二人がおっとりがたなでやって来た。密売を見つかれば商品を没収されるらしい。憧れの首都でらしくない場面に出くわして思わず苦笑いだ。

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