1. HOME
  2. 漢方コラム(145)東洋医学で考える不眠症体質

漢方コラム(145)東洋医学で考える不眠症体質

不眠症にはいろいろな体質が考えられます。①気が高ぶり眠れない、②不安や心配事で眠れない、③胃腸が悪くて睡眠の質が悪い、④何度もトイレに起きる、⑤夢見が悪い、⑥必要以上に早く目覚める、等が挙げられます。漢方では一律にこれらの不眠症に同じ薬を使うことはありません。例えば、①と②は寝付きが悪いという点では似ていますが、東洋医学的には体質が違います。気が高ぶるのは、肝鬱気滞[かんうつきたい]といって、気の流れが滞ることで起こりやすく、不安や心配は心血虚証[しんけっきょしょう]で、心[しん](精神)の栄養不足で起こりやすい感情です。ただし、気は血の中に入って休むという考えもあり、血[けつ]が足りない
ことで気が高ぶりやすくなることもあるので、気・血・水[すい]と五臓全体の体質をみることが必要です。体質を分析して、そのひずみを改善することで自然に症状を治していくのが漢方薬なのです。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯輝明

#健幸 #健康 #KENKOU #漢方薬

関連記事