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ご存知ですか?「南多摩尾根幹線」がどう変わるか
南多摩尾根幹線整備事業
多摩ニュータウンの都市計画と共に作られた南多摩尾根幹線。調布市と稲城市をつなぐ多摩川原橋を起点に、稲城市、多摩市、八王子市を経て、町田市の町田街道に接続する、延長約16.5kmの都市計画道路です。多摩地域の主要南北5路線の一つである調布保谷線と接続して埼玉へ至るなど、広域的な道路ネットワークを形成する重要な幹線道路として、1970年代から整備が進められてきました。
多摩ニュータウンの住民にとっては馴染み深く、移動には外すことのできない道路です。
ただ、広く取られた中央分離帯はずっと工事中で、いつまで? どうなるの?と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで東京都南多摩東部建設事務所工事課・南多摩尾根幹線工事担当課長の島野さんに話を伺いました。
「稲城福祉センター入口交差点から多摩市総合福祉センター前交差点までの9.5km区間で、4車線化整備を推進。工事がスタートしています」と。
現在、大部分が暫定2車線のため、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生。また、その混雑を避けようとする車両が生活道路へ流れていくなど沿道環境の悪化などが起きています。その問題が全線4車線化することによって、解消できる見込みです。
気になる大きく変わるポイントは、鎌倉街道と交差する多摩卸売市場前交差点付近の立体交差化。現在、橋脚がその姿を現し、上を通ることができるようになることが伺えます。
そして、多摩市と稲城市の市境を挟む区間に延長約1.8kmのトンネルが作られます。こちらは片側2車線で車のみ通行可となります。稲城市側の入り口部分では擁壁工事が進められ、完成イメージイラストとともに「南多摩尾根幹線道路トンネル入口部 建設中」の看板が掲示されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
そして、新たな車道横の沿道はゆったりとした作りで歩道や自転車道が整備されるとともに街路樹も植樹され、歩行者も景観を楽しみながら、安心して移動できそうです。
また、南多摩尾根幹線は、災害時に緊急輸送を円滑に行うための緊急輸送道路に指定されています。整備によって、複数の都市間や防災拠点が結ばれるようになり、地域の防災性の向上という効果も望めます。
さらには、道路整備と合わせた業務・商業用途への土地利用転換など、多摩ニュータウンの新たな魅力の創出にも寄与します。
完成イメージは都のWEBで公開中の事業区間全体の走行シミュレーション動画で見られます。
こちらをご覧に。シミュレーション動画
(上記画像は、共に完成イメージ図です)
DATA
南多摩尾根幹線整備事業
多摩川に架かる稲城市と調布市の市境・多摩川原橋から町田街道を結ぶ延長約16.5kmの道路「南多摩尾根幹線」。1960年代、多摩ニュータウンの建設に伴い作られ、1970年代から整備が進められる。2015年、東京都が「南多摩尾根幹線の整備方針」を策定し、全線4車線化することを決定。現在、本格的な4車線化工事が進捗中。詳細は東京都建設局の南多摩尾根幹線のWEBで情報開示中。こちらをご覧に。
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