エビデンスの落とし穴
航空機から飛び降りる際、パラシュートを使用しても死亡や重大な外傷は減少しない。米国・ハーバード大学医学大学院のRobert W.Yeh氏らが、無作為化試験の結果を報告しました。パラシュートの有効性を検証するエビデンスレべルの高い試験です。2017年9月から翌年8月まで、研究に承諾した23人を無作為的にパラシュート「あり」と「なし」の2群に分け、飛行機から飛び降りてもらいました。結果は何と「パラシュートなしで飛び降りても外傷は起こらなかった。飛行機から飛び降りるに当たってパラシュート着用の必要はない」となりました。ところがこの試験、実は地上で静止している航空機から飛び降りるものでした。つまり、いくらエビデンスレベルの高い論文であっても前提条件を意図的に変えれば意図的に結論を誘導することも可能なのです。
アクリアデンタルクリニック
院長:多田 大樹
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