『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
その19「未来の自分へ手紙を書く」

その19
「未来の自分へ手紙を書く」
4月。進学、進級、就職等々、新しい環境に身を投じる月です。
希望に胸を膨らませる一方、不安も芽生えます。
今77歳で、これまでに多くの経験をしてきた私でも、何か新しいことを始める時は、「うまくやっていけるか」と躊躇します。この不安や躊躇で、新たなスタートを喜べないのかもしれません。
先日あるコラムで、池田晶子さんの『14歳の君へ どう考えどう生きるか』が紹介されていました。
同書の〝はじめに〟で、〝君は、生きていることは、つらいことだと思っているだろうか。〟と問いかけます。
もしも今あなたが、辛く、未来にも希望や夢が描けないとすれば、生きていること自体が苦しいでしょう。
けれど池田さんは書きます、〝たとえどんなに不幸な時代であっても、幸福な人が不幸になることだけは決してないと、約束するよ〟と。
私からも提案です。
新しいスタートを切る今、未来の自分へ手紙を書いてみませんか?
今の正直な気持ち、〇年後の自分はこうなっていたい、こうなるぞ!そんな希望や目標を言葉にしてみるのです。
誰かに読ませるためではない。もしかしたら、未来の自分はこの手紙を書いたことさえ忘れているかもしれません。
でも、書き進めるうちに、自分自身を見つめ、「諦めない自分」という生きるための種を植えることができると思います。その種はいずれ花開き、実をつけます。
私も、まだまだこれから。だから私も未来への手紙を綴ります。
「何ができるだろう」と考えることで生きる勇気が湧いてきますね。
PROFILE
長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。
#生きるということ #もしもしコラム #コラム #編集部 #もしもし編集部