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漢方コラム(162) 止まらない咳

 秋〜冬は冷えや乾燥に弱い肺の失調が起こりやすい季節です。
風邪をきっかけに咳が止まらない方がよくいらっしゃいます。
また、非結核性抗酸菌症(ひけっかくせいこうさんきんしょう)という自然環境に由来する菌が原因となる慢性の咳の方も多いです。
西洋医学では、咳に対して気管支拡張剤(きかんしかくちょうざい)やステロイドの吸入薬などを使いますが、漢方独特のアプローチといえば、乾燥した粘膜を潤す、咳で乱れた気を整える、冷えや乾燥の外邪(がいじゃ)から身を守るため、を強化するということになります。
特に何年も長引いている咳には、治癒力を強化するために、咳そのものの治療とは別に正気を補うことは重要です。
現代医学と比べると抽象的な表現になりますが、例えば、潤しながら痰を切るというのは漢方薬にしかできない治療です。
咳の治療には煎じ薬が最も優れていますので、昔ながらの本式の漢方薬を使ってみてください。

こだま堂漢方薬局
薬剤師:長峯 友恵


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