『もしもし』長谷川豊子の生きるということ
その31「書くということ」

その30
「書くということ」
▼先日、22年前に1冊目を、6年前に2冊目を弊社で自費出版したNさんからお電話をいただきました。「3冊目を出そうと思って」と。それまでの2冊は、ご自身の身の回りのあれこれをまとめたもので仕上がりもとても気に入っていただけて、表紙の絵は、大きく引き伸ばして額に入れ、リビングに飾ってくださっています。「3冊目も、『もしもし』さんでと決めていました」と嬉しい言葉。編集者冥利に尽きます。
▼そんなことを思っていたら、一般紙で、同じように3冊目の自費出版をされた方の投稿を読みました。自分が生きてきた証をけじめとして書いてまとめたようです。自分の人生を書き留めること、「私が生きていた」その証を残すことは、次の世代に伝える意味でもとても良いことだと思います。書くことで自身の思いを吐き出したり、知ってもらいたいと伝えたり。文字に残すことで遺された方の記憶にとどまるなら、生きていたことが歴史として残ります。また、読み手にとっては読むことで励みになったり、書き手の痛みや悲しみに寄り添って、同じ心で共に歩もうと改めて思うこともできます。
▼とはいうものの、私自は自分史を残そうとは思っていません。自分のことを書き残すよりも、誰かの役に立つためになるものを書いていきたいと決めています。最近の一般紙や雑誌を開くと、事件の後追いの記事があふれていて、読むとつらくなることばかり。だからこそ、『もしもししんぶん』は、読む人が「良かったなあ」と思う文章を届けます。
PROFILE
長谷川豊子(はせがわとよこ):
『有限会社もしもし』専務取締役。
1985年9月、『もしもし』の前身である『奥さまもしもし新聞』を一人で発行。
以来第一線で、編集者として取材・執筆・広告営業にと走り続けてきた。

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