[まちをみる]
産官学連携プロジェクト「タマリズム」で
持続可能な地域活性化を目指す
タマリズムプロジェクト
コロナ禍の移動制限から広がった、自宅から1~2時間の地元や近場を旅するで「マイクロツーリズム」。コロナ禍で打撃を受けた地域経済を活性化する手段として注目もされています。
2021年、多摩地域では、自治体(多摩市・稲城市)・大学・企業の連携により、地域経済の振興と継続性のある地域活性化を目指す「タマリズムプロジェクト」が立ち上がりました。現在は八王子市・町田市・日野市もプロジェクトに加入。2024年で4年目を迎えます。
「地域の魅力を掘り起こし、経済を活性化させる手段として『マイクロツーリズム』に着目しました。コロナ禍と今後を見据え、地域に貢献しながら、地域と長く共に仕事ができる仕組みをつくりたいとの考えでスタートしたのが『多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト(現在は「タマリズム」)』です」
と『京王観光株式会社』の城戸さん。プロジェクト立ち上げ当初より実行委員として活動しています。
▲明治大学奥山ゼミの企画「たまみっけ!」。11月に多摩センターで実証実験を行いました。
このプロジェクトは、地域課題を踏まえたマイクロツーリズムの企画を、次世代を担う大学生チームから公募し、コンテスト形式で審査するというもの。コンテスト終了後は、自治体・地元企業等とともに事業化を目指していきます。
これまでの4回は、4月にスタート。6月のマッチング会では、エントリーした学生チームが企画案を発表し、自治体・企業等のアドバイス等でブラッシュアップ。その後、第1次審査を通過したチームが実証実験(フィールドワーク)を経て、最終審査会「ドラフト会議」に進みます。
ドラフト会議では課題解決、実現性、地域活性化、汎用性、創意工夫、意欲・熱意などを審査基準に、表彰団体を選定。加えて、自治体や企業が連携したいと思う企画への投票も行われます。2024年度は19の学生チームがエントリー。7月の一次審査を通過した11チームが12月のドラフト会議で企画発表を行います。ここから実際に事業化される企画が生まれ、年々プロジェクトの評価も高まっています。
プロジェクトではエントリーからドラフト会議に至るまで、マッチング会や実証実験(フィールドワーク)等、実行委員会がきめ細やかにサポート。大学生が、想定外の事態に対応したり行政や企業のサポートを受けたりすることは、学生自身の社会勉強にもなる側面も。
「企画段階でやる気、熱量がいっぱいだった学生達も、実証実験等を行う中で、予想外のことが起きたり、思うように進まないことも出てきて戸惑うことが多々あります。そんな時は実行委員会のメンバーがしっかりサポートしています。私たち行政や、地元企業も大学生とつながることで新たな発見や意味もあります」
と多摩市経済観光課の川田さん。
年々参加大学や企業も増え、広がりを見せる「タマリズムプロジェクト」。
2024年のドラフト会議も近づき、今年はどんな企画が事業化されるのか、注目したいです。
さらに詳しい内容はこちらをご覧に!
▲写真を使い、まちの魅力を知る〝まち歩きゲーム〟「たまげっさー」。
2023年度優秀賞を受賞し、事業化イベントに。
▲今回お話を伺った実行委員会のお二人
(写真左)京王観光株式会社の城戸さん、(写真右)多摩市経済観光課の川田さん
「学生をサポートしながら刺激ももらってます」
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