紙上 Placemaking
「木陰で話してホッ、そんな場所が八王子市鑓水に」
/こかげでひとやすみ~繭の会~

「2年前にここ鑓水に引っ越してきて、〝地域のことを知るために〟と、小学校の本部役員になりました。
ところが、当時小3の長男が学校に行けなくなって。家の中は混乱状態。羽交い絞めにして登校させようとしたり…。いろいろやって苦しい思いをして。で、そのうち、次女も長女も行けなくなって。
毎週の役員会に出席しては、泣きながら話をして、それを皆が『うん、うん』と聞いてくれて。
あの場所があったから、皆が支えてくれたから今の私があります」と嶋田明子さん。
その経験から、一人で抱え込まずに何でも話せる場所を作りたいと、同じ鑓水小学校の保護者であり、地域住民と学校の橋渡し役である学校コーディネーターを務める森田知子さんに相談。
同じ鑓水でコミュニティサロン「おかえり喫茶」を開いていて、やはり鑓水小に子供が通っている大久保真帆さんにつなげ、三人で『こかげでひとやすみ~繭の会~』をスタートしました。

左から、大久保さん・嶋田さん・森田さん
「今は繭。そのうち出るから待ってて」との長男の言葉で会の名前に。
会は、原則第1火曜の10時から、「おかえり喫茶」が開かれている、トミンハイム鑓水のコミュニティサロンにて。申し込みは不要で不登校や行き渋りの子供を持つ保護者はもとより、そうでない親子も歓迎。11時半の時間内なら、出入り自由。お茶を飲みながら、何気ない話をしています。
「話さず、聞くだけでも大丈夫です」
「1年間やり続けてきて、誰かのためというよりも自分のためにやっているなと思います。私自身が元気をもらっていて、癒されています。いろいろなつながりも生まれ、学校や地域を飛び越えて、子どもも保護者も孤立させないあれこれを皆とやっていきたいですね」
親も子も、そして周りの人も、気持ちを吐きだし、辛くならないようにと、講演会やワークショップ、イベントなど、子どもに関わるあれこれも開催。
詳細は、会のインスタグラムでチェックを。
プロフィール
こかげでひとやすみ~まゆのかい~
学校に行きづらい子どもの保護者が安心して話ができる場所をと、八王子市鑓水小学校の保護者が2023年10月に立ち上げた会。木陰でホッとするような場所にしたいと活動する中で、現在は子育て全般の悩みも話せる場所に。毎月第1火曜の10:00~11:30、トミンハイム鑓水のコミュニティサロン(GoggleMapで開く)にて、申し込み不要、入退場自由、100円。お子さん(無料)もご一緒に。集いの他に、講演会やイベント、ワークショップ等も随時開催。最新の開催日等情報は、Instagramで。@KOKAGE_MAYU
プレイスメイキング とは
そこに行ったら人と出会えて、つながって、ワクワクドキドキ楽しい時間が過ごせて、笑顔が広がって、まちが盛り上がる何かを作り出せる。そんな空間を、私たちが普段暮らすまちの中に作る取り組みが「プレイスメイキング」。
紙上プレイスメイキング とは
『もしもし』紙上が、そんな「プレイスメイキング 」の場になりたい。『もしもし』に触れることで、新しい人とつながったり、ドキドキワクワクの思いが広がったり、新しい発見があったり、このまちで暮らしていることを嬉しく思ったり、安心したり、心が豊かになったり。そして人に優しくしたいなと思えてきたり。そんな『もしもし』を皆さんに届けたい、一緒にこのまちを楽しい場所にしていくきっかけになれたら。そんな思いを込めました。
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