歯科医療から全身の健康を考える
国民皆歯科健診制度が話題になりました。口腔ケアをしていれば医療費が少なくて済むということを根拠に進められている制度で、「歯科健診は全身の健康増進に重要」と国も理解しているということです。歯科と全身疾患といえば、歯周病と糖尿病、循環器疾患、肺炎、早産等の関連は有名です。私も約15年前のアメリカ歯周病学会に参加した際に、トリを務めたのが歯科医師ではなく心臓外科医だったことから、歯周病と全身疾患の関連性に興味を持ち、取り組んできました。今は、それだけではなく耳鼻科系疾患や自己免疫疾患、睡眠時無呼吸症候群、メニエール病、肩こり、腰痛等さまざまな全身疾患との関連性も注目されています。その関連性の証明には時間がかかるかもしれませんが、体の不調を改善するヒントが歯科医療にあるかもしれません。一度、歯科医療から全身の健康を考えてみませんか?
アクリアデンタルクリニック
院長:多田 大樹