[ワカモノ コラム]和菓子が不得意な人も食べられる和菓子を/瀧田 柊子 さん
たまたま食べた和菓子がおいしくて、その道へ
稲城長沼駅徒歩1分の場所に、今年5月にオープンした『SHARE DEPARTMENT』。
その中にあるシェアキッチンで、週に1回オープンする和菓子の店『たきや』のオーナーが瀧田柊子さん。
和菓子文化が根付く金沢の出身です。
とはいうものの「和菓子は苦手でした」と。
それが、「15の時にたまたま食べた和菓子がおいしくて。ちょっと洋風な和菓子だったんです」。
高校卒業後は、和菓子だけを2年間みっちり学ぶ専門学校に入学するために東京へ。
「和菓子だけを学ぶ学校が東京にしかなかったから」
そして、専門学校卒業後は地元に戻って、あの、おいしかった和菓子を作る会社に就職。
「地方の和菓子屋さんは、割と大きくやっているところが多くて。私が就職した会社もそうでした。たくさん作るので機械を使うことが多く、作業のほとんどがライン化されています。やっぱり手作りでやりたいなと思って」
3年は勤め上げると決めていたので頑張って、学べる技術を身につけました。
そして知り合いから声をかけられ、再び上京。墨田区の和菓子店『いちや』で働くことに。
『いちや』は大福とどら焼きがメインの、手作りにこだわるお店。
2013年の開店直後から口コミでおいしいとの評判が広がり、まちのあちらこちらに和菓子屋さんが林立する墨田区にありながら、人気を集めています。
瀧田さんは、その『いちや』で店長も勤めましたが、「自分の店を」との夢の実現に向けて、今年2月に退社。
そして、6月、縁もゆかりもなかった、稲城の地で『たきや』をオープンさせました。
『たきや』の和菓子はナッツやチーズが入ったちょっと洋な味わい。
注文を受けてから練る本葛もちが入った飲み物は滑らかな食感が新しい。
どれもが瀧田さん発案のオリジナルです。
和菓子の専門学校での学び、和菓子会社と和菓子店での仕事で積み重ねてきた技を生かして、今、自分ならではの和菓子を試作する日々です。
デザインの専門学校で磨いたセンスを和菓子に生かす
実は高校はデザイン科だった瀧田さん。
「和菓子の世界にデザインを生かせたら」と、その世界ではつとに有名な『桑沢デザイン研究所』で学ぶことを決めました。
昼は仕事をしているので夜間部を受験。無事、合格。
この3月まで、昼は仕事、夜はビジュアルデザイン専攻で学ぶ日々を送りました。
「課題が大変で、寝ずに取り組む日々で、とにかく濃い2年間でした」
和菓子のデザインに生かすのはもちろん、オリジナルのパッケージも考えてみたいと話します。
「秋冬は、お土産にしたくなるようなパッケージを考えてやってみたいなと。ただ、コストがかかるのが難点なんです」
「私自身がそうだったので、和菓子が苦手な人、和菓子に馴染みがない人でも食べられる和菓子を作っていきたいです」
夢の実現に向かって、一歩一歩進んでいます。
瀧田 柊子
1994年金沢出身。縁あって、2023年6月から、稲城長沼駅徒歩1分の『SHARE DEPARTMENT』で、週1回『たきや』をオープン。ちょっと洋なテイストの和菓子を丁寧に手作りしています。ずっと墨田区に住んでいましたが、お店を開くにあたって、週1回とはいえ墨田区から稲城は遠く、通うのは大変だと、稲城に引っ越してきました。稲城に暮らしての感想を聞いたところ、「稲城は子どもがすごく多いことにびっくりしました」と。詳細は、Instagramはこちら!
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